いい子でいさせて

お花畑からお送りします

舞台『イヴの時間』感想

れいとうです。

いろいろ下書きがたまっているのですが、とりあえず書き上げられそうなものからあげていくことにしました。

先日、舞台『イヴの時間』を観に行きました。今回はその感想ブログです。

 

舞台のキービジュアル。サミィとリクオ

元々劇場版のイヴの時間が好きだったのですが、今回舞台化されるということで興味が湧き…。仕事納め等々の都合で千秋楽の日にようやく観に行くことができました。

劇場版が好き、とはいえ最後に観たのはもう何年前…?といった感じだったので、ストーリーを思い出しつつ見ていました。舞台の内容ですが、全体的に心温まる雰囲気でまとまっていたところが良かったと思います。

2時間未満、休憩ありで2部構成の舞台でした。ちょっと珍しいパターンかも。個人的には休憩なしでもいける内容と演出だったのでは?と思っています。

喫茶「イヴの時間」をメインに置いて、それ以外の場所で起こることは幕や照明を使って演出。印象的だったのは舞台中央だけに垂らされる赤い幕でしょうか。赤い幕が垂れている背後でも、喫茶「イヴの時間」での時間は流れ、存在している…といった感じ。

今回はリクオとマサカズを軸にストーリーを組み立てていましたね。マサカズとテックスの場面は映画でも印象に残っているのですが、これは舞台版でもとても良かったです。マサカズ役の赤澤さんのお芝居はすっごく良かったですね。元々声も良い方だと思うんですが、ちゃんと舞台向けの発声で安心して見ていられました。あとテックスすごいかわいい!マサカズ父がやってきたときに、ちゃんとテックスも両手挙げているところがとても好き!でも警告音は本当にびっくりした。緊急地震速報の音に似ていて、しかもけっこう長い時間(そしてそれが2回)あるので、無理な人は本当に無理だと思いました…。私も結構怖くて、そのシーンは心臓バックバクさせながら観ていました。某映画のように事前に知っていたら心構えができるのだけれど、舞台だからそうもいかないのかな…いろいろ難しいな…と考えさせられた場面。

他の方の演技でいうと、サミィが「私は…!」と感情を露わにしたものの、すぐにハウスロイドとしての人格に戻るところの演技がとても良いなと思いました。あとは、芦森博士はすごく宝塚出身の方っぽい雰囲気の演技でした。宝塚仕草や発声ってなかなか抜けないものなのかな…?とも思ったり。あとヒールの音って結構響くことに改めて気づかされました。ナギさんのコーヒー関連の演技はとても細かかったですね。この物語は喫茶店が舞台であるということに力を入れているのがよく伝わってきました。

あと名前を知っている方だと河合さんが居るのですが、スーツ姿がバッチバチに似合っていてビジュ大優勝されていました。おめでとうございます。めちゃくちゃスタイル良かった。納谷さんは舞台版のオリジナルキャラクターとして良い味出していましたね。最初「こんなキャラいたか…?」と昔の記憶を探り探りで観ていたのですが、やっぱり居なかった笑。カテコでちゃんと説明されてて良かったです笑。瀬戸(利樹)くんは映像で見たきりだったので、舞台だとこういう演技をされるんだという新鮮な気持ちで見ていました。カテコの挨拶がしっちゃかめっちゃかで笑った。最後の挨拶それでよかったんですかね!?笑

演出でいうと、倫理委員会で議論を交わし合う場面・踏切の場面…は少し無理があったように思います。完全な衣装替えでなくとも、ジャケットを羽織ったりして元のキャラクターとの差異を出した方が分かりやすかったのでは?あと踏切の場面はリクオとマサカズだけでもじゅうぶんに伝わると思う。これは一番衝撃的だったんですが…あのゲーミングバースデーケーキはなんですか!?笑。出てきた瞬間に爆笑してしまいそうになった。電飾の巻かれたバースデーケーキという発想は私には無かったので、とても勉強になりました。ありがとうございます。

最近はこういった舞台を観る機会もなかったので、いろいろと新鮮に感じられました。あと客層が普段と全然違うので驚きました。私が行った回では年配の方が本当に多かったですね。少し昔の作品だからでしょうか、いろんな世代の方に見てもらえるのは嬉しいことです。他には、物販コーナーにアロマミストが置かれていたことに驚きました。もしかしたらただの加湿器だったかも…?いや、紙物の近くで2台も稼働させない…?

普段とは違う新鮮な気持ちを味わいつつも、やっぱり推しの芝居が恋しくて恋しくてたまらなくなってしまった…!推しの芝居で心を満たされたい!!そもそも博品館劇場というのが心にきてしまって…。劇場まで迷わずこれたし発券する為のコンビニの位置もしっかり覚えていたし、席について「ああ、ここであの景色をみていたな…」と思った瞬間に涙ぐんでしまいそうになった。必死に隠した。なぜか推しの芝居が早く観たい!!と感じてしまった一日でした。他の作品を見ているのに、こうやって感じさせてしまう推しの演技、やっぱりすごいと思うし大好き。いますぐ観たい!!!できれば立川以外で!アイア神戸もちょっとつらい!笑。でも行きます…。

そういうわけで、本年最後の現場納めでした。思い出の残る劇場で納められたのは良かったです。お疲れ様でした!

博品館劇場、外の看板。ここ大好き。

舞台『イヴの時間

2022.12.29 博品館劇場