いい子でいさせて

お花畑からお送りします

私にとっての光の話~舞台99(ナインティナイン) 感想&備忘録

舞台99、初日から1年!おめでとうございます!

そして書き上げるのにこんなに時間が掛かってしまってごめんなさい…、感想というか半ば備忘録的なものになってしまったのでタイトルを変えました。あと完全に個人の感想なので、ところどころ違っていたりするかもしれません(回替わりなど)。それと全部の情報は書いていないです。「とにかくここが好き!」と書き綴った感想になります。よろしくお願いします。

 

エレベーターの扉が開くと劇場であった――そう、博品館劇場で推しが初主演・初座長の舞台が上演されておりました。

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建物外に掲示されていた広告

こんにちは、れいとうです。

初日が始まってあっという間に千秋楽、そしてアーカイブ配信も終わってしまい…2週間経ちましたが、とりあえず今のところ健康体で過ごさせてもらっています。本当に…終わってしまったんですね…。仕事が忙しかったのも相まって、楽日後はだいぶ燃え尽きていました。

11日間、きらきらとした素敵な時間を過ごさせてもらいました。私の心の奥でずっと輝き続けるような、そんな光のような舞台でありました。

おもちゃ屋さんの階上、エレベーターを降りればそこはすぐ劇場。赤い絨毯にきらびやかなシャンデリア。この空間からして良さが溢れてしまっていてときめきが止まらない。レトロな華やかさというのでしょうか、すこしのあたたかみも感じる会場でした。階段近くに設置された座席表もまた良い。

場内は舞台と客席の距離が近い…というか劇場自体が小さめなので本当に近い!途中、この近さに慣れてしまうのではないかと怯えつつも観ていました。本当に近い…。

場内BGMは劇中で使われた曲(プリズンパラダイス♪→滝沢刑務官ソロ→つばさソロ→僕のスターの流れ?)のアレンジでした。なので2回目以降に来るとすごく刺さります。つばさソロ曲アレンジのところで泣きそうになってしまう。

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ロビー内に掲示されているメインビジュアル

99(ナインティナイン) 感想

OP

緞帳が開いて、スクリーンでの映像演出から始まります。(この間に下手から上手側へ何か機材の調整をしている方が通っていくのだけれどあれはキャストさんだったんでしょうか…?)

映像は主人公の過去の出演作「中学生刑事(デカ)」の映画。最初は何事かと思いました。柱に頭を打ち付けるヤンキーがSE合わせて痛そうで毎度ヒィッとしていました。星影ひかりという名前の役みたいですが、この名前がまたニクい。既にいろんな要素を入れてきている。アクション映画のようですが、星影ひかりは相手の攻撃を受けてから反撃するタイプ、蹴りがメインのキャラといった印象。トレンチコートなのは刑事要素でしょうか。黒い学ランにフレームが赤の眼鏡といった衣装。決め台詞は『地獄で懺悔しろ、小悪党共!』

映像演出出してくるの早いな・・・と思って眺めていたら後半から語りが入っ…この声は!!!一気にテンションぶち上がってしまいました。そう、私は推しの語りの声が大好きです。「物心ついたときから、」この「も」の発音だけでもう、もう…!!!ときめきが止まらなくてというか震えが止まらなくて大変でした。からのスクリーンが上がったら、いる……。上段センターに立っている……。舞台の(いちおう)真ん中、ひとりで立っているという事実に胸打たれてしまい…。ここの語り本当に最高でした。結構な長台詞でしたよね!?公演後半になるにつれて感情がすごい入ってきて、それに伴って演技もパワーアップしていって…もうこの語りだけでどれだけ上手くなっちゃうんですか!好き!!!といった場面でした。「僕の名前は」と言った後に背景の映像で『99』と出るのですが、このときの表情もまた良い。SEと共に変わる感じなのですが、自分はもう映画スターではない、ただの犯罪者という事実が改めて叩きつけられたとような、愕然とした感じで…。ここでタイトル出すのも良いですよね。優しげな青年風な衣装も似合っています。空色のパーカーというところがまた…今回、衣装にもちゃんと意味を持たせてきているのがニクいです、良いと思います。

刑務所ってどんなところ?

一転して楽しげな音楽。突然歌が始まったから驚いてしまいました。ミュージカル始まったぞ!?みたいな感じで。ここで公式のあらすじにも歌ありダンスありって書いてあったことを思い出しました。

歌う前に大野木刑務官から囚人たちへの点呼があるのですが、ここで既にキャラが立っているのですごい!特に分かりやすいのが55番(マツイ)なのですが、めちゃくちゃ声が大きい。これだけ元気で明るいキャラなんだな、ということが分かる。いや本当に彼だけ声量が違う。あとは見た目通りといったところでしょうか。このキャラってどういう性格?というのが分かりやすいのは見るのにストレスが少なくて良いなと思いました。特に今回コメディ作品ということで、そういうのは本当に大事なんだなと改めて感じました。

そして「刑務所ってどんなところ?」という歌詞から始まる囚人+大野木刑務官による刑務所は楽しいよ♪(※意訳)といったような歌。私は勝手にプリズン・パラダイスと呼んでいます。「セカンドチャンスをくれる場所!(ここのマツイのピースの仕方が良い)」「でもここは新しい道を示してくれる」という歌詞が後々の話に掛かってくるのが上手いな…と思いました。囚人たちのダンスもかわいらしいです。個人的には「俺たちの心を洗い流す」のときの振り付けがなめらかで好きです。特にセブンがなめらかだと思います。あとここで大野木も一緒に踊っている、というところで良いですよね。この時点で大野木は囚人たちに優しい・気持ちを汲んでくれている、といった描写も含んでいるんでしょうか。あとダンスが上手いのも後の伏線なのがジワジワきます。

「あいつさえいなければ…」と暗雲立ち込めるような転換、怯える囚人たち、困っている大野木…の後ろ、上段の下手側から登場してくる黒澤刑務官。ウワッ!大きい!?とふつうにびっくりした。あとめちゃくちゃ怖い。リアルに怖いです。ヌ"ン…みたいな登場の仕方してくる。「はぁ?」という煽りがまさに…堅気の人間ではない…。私も怯えてはいたんですが、でもすごい…役にハマっている…!!と興奮も覚えつつ…な場面でした。「うるせェ~~~~~!!!!!」って叫んでいる黒澤が一番うるさい。

ですがここから黒澤のターン!な歌はめちゃくちゃ良いです。曲調がかっこいい。あとなぜかこの曲の歌詞だけはすごい覚えやすかったです。「お前らは悪者、犯罪者」「生きてても何の価値もない、社会のクズ」…等々、黒澤の性格を表すような歌詞が続くのですが、ここの歌詞も後になって聞くとあぁ~~!と頭を抱えるようなもので本当に今回脚本が上手いですね。常日頃から囚人たちにそうやって接しているのが分かる感じ。自分の価値(立場)>囚人たちの人権という考えをこの時点では抱いているのがポイントかなと思っています。あと振付も良いですね!個人的に「俺の価値を分からせる」のあたりの手の伸ばし方だとか「社会のクズ」でドセンで客席に向かってサムズダウンするのとか最高でした、表情も完全に"ヤバい奴"の顔で良かったです。

途中、囚人たちは正座でピシッとしたり、黒澤に歯向かおうとしてドテッと転がったりしていて見どころたくさんです。既に目が足りていません。「こいつさえいなければ!」のところはそれぞれ違ったポーズで黒澤を煽っているのが良いです。マツイは両手使って中指立てていたり、ジュニアは腕組みで不満げな顔をしていたり。セブンも中指立てていたような…気がします。後半になって黒澤パート+囚人パートが合わさる曲なのも良い。テンションが上がります。最後の「パラダイス…」で左右にはけるときに、マツイがちょいちょい遊びをいれてきているのが面白かったです。この曲で手拍子をした方が良いのか少し悩みましたね。曲の最後はすぐに次の台詞が来るので、そこでは拍手無いことを想定しているのかなとは思いましたが…。 

「星影ひかり――またの名を中学生刑事ッ!」冒頭の映像で使われていた台詞をキメる黒澤刑務官。早くもつばさオタクの片鱗を見せています。ちゃんと眼鏡クイッまで再現している。そして呼び出しくらってめんどくさそうにしている黒澤が本当にめんどくさそうな顔をしていて良かったです。

99番の入所 

滝沢刑務官の歌のターン…というか本職の方来ちゃった…!ブラボー!とか言った方が良いジャンルの方が来てしまいました。主に情景を歌うような曲なのですが、ここでつばさもとい99番が下手側から登場。メインビジュアルで使われていたような囚人服を着て、手錠をかけられて歩いていく姿…。空の青さを確かめるかのように不意に顔を上げて、そこからとぼとぼと歩いて、けれどなかなか進まぬ歩みに背を押され腕を引かれ…全部ひとりで演じているのに、ちゃんと居るし在るんですよ。誰かの存在が見えるし、場所を感じ取れる。いや本当に…当たり前のことながら演技が上手い…。特に腕を引かれたときのつんのめる感じとかがすごくリアルです。俯きながらも歩みを進め、舞台の真ん中に立って、自分の手にかけられた錠と、塀の外の空とを見上げるような仕草…『灰色の地面ばかり見て彷徨う』…『塀の中でも透き通る青空は変わらない』…。ここに滝沢の歌う言葉が加わることでより深みの増すシーンでもあります。苦悶と動揺入り混じるような表情を浮かべて、その場を後にするつばさの背中が本当につらいです。しかもその背には自身の新しい名前が刻まれているのですから…。

黒澤が呼び出された先、大野木との場面なのですがこれもまた良い。「手短かにお願いします」と言う黒澤の姿が日に日にマジでダルいみたいな格好になっていくのが地味に好きでした。本当にめんどくさそう。ここでは大野木の「クズじゃないよ」と囚人たちは犯罪者だけれども人間のクズではないと主張するところ、もしかしたら自分たちも同じようになっているかもしれないと言うのがポイントかなと思っています。これもまた後々効いてくる台詞。黒澤と大野木の囚人たちに対する接し方の差が改めて感じられるのが良いです。黒澤は犯罪者は地獄に落ちるべきという考えのようですが、これも中学生刑事の影響なのでしょうか。

大野木との会話の後、森山局長(えらい人)と付き人の砂川。新しいキャラが出てくるのですが…。森山に対してはまあいろいろと言いたいことありますけれども。心底めんどくさい中年親父みたいな絡み方がとてもよく似合っていましたね。じゃがバターの件は私も黒澤同様の反応をしてしまったし特に面白くもない会話の発展の仕方という…すごくリアルですね。森山が黒澤に出身地を聞くところは役者さんネタでしょうか?(北海道→じゃがバター・ホッケ)ここの黒澤の外面作ってます感がすごい。森山が大野木の仕事ぶりにダメだしをしているところで、黒澤の「ハンッ」と鼻を鳴らすような反応が良かったですね。この時点では彼は森山と同じような考え方のようです。囚人に人権など必要ない、彼らは自分の地位を上げる為の道具みたいな…「お前らを捩じ伏せて、俺の価値を分からせる」…冒頭で歌っていることと同じような感じ。囚人たちに必要なのは教育ではなく粛清という言葉。付き人の砂川についてはこの時点ではまだキャラを掴めず。とりあえず砂川が下手側に移動したら99番が出てくる合図なのは確かです。ちゃんと99番の登場が分かりやすいように移動してくれます。ありがとう。

そうして大野木に連れてこられた99番…ですが…、ああ、もうそんな弱り切って……。一目見ただけで心身弱り切っています、もういろんなこと諦めていますという雰囲気。「99番、入ります…」とあえかに言う台詞…。かわいそうなんだけどかわいそうになっているところも良いというか…なんでこんなに痛ましい姿が似合うんですか…!?「(こんなところに入れられて)悲しいねぇ~!笑」と99番の周りをぐるぐるする森山。そして返事を返さない99番に焦れて、襟ぐり掴んで殴りかかろうとするんですが、ここの顔を背ける99番が好き…というか殴られそう!と気づいたときの顔が良いんですよ。なぜか。こう考えてしまうことへの罪悪感がすごいんですが、怯えている表情が本当に上手いし似合ってしまう…。あと回によってはすごく襟を引っ張られていたのでちょっとかわいそうでした。99番を殴ろうとした森山を黒澤が止めるのですが、ここの「自分がやりますのでッ!(やらない)」と言ったときの指がすごい好きです。森山の頭上よりちょっと上から下に指すような角度。配信のときは低めだったかもしれない。

森山たちがはけたあと(ちゃんと他の人が出て行ったかまで確認していたが)99番とふたりきりになる黒澤ですが…ここからがもう笑いが堪えられなくてやばかったです。興奮から息を荒げながら、99番に近づいていく黒澤…目がガンギまっちゃってる。劇場に響く荒い息遣いはいろんな意味ですごかった。途中で(えっ、何…?)と気がついた99番の困惑した感じが好きです。からのドタバタ黒澤がもう最高ですね!「この横顔…本物だぁ〜…!」のたまらん…!みたいな表情といったら!笑 横顔良いよね。「それで、どうしてここへ?あ、いや言いたくないなら〜」とか独り言のようにブツブツ言いながら板の上を右往左往する姿…「罪を犯したからここにいるわけで」の「から」の言い方が毎回良かったです。指の使い方もグッド。最終的に上手側のスツール(?)に手をつきながら膝を折ったりするわけですが…(ここも毎回勢いが違っていて面白かった) 指先で床(椅子だったかも)をカツカツ叩く動作とか。「何を言ってるんだ…」みたいなところ、ここの表情が良い。黒澤の表情はどれもすごく良いですね。いわゆる最推しが職場に来ちゃって…!でも職場に推しバレするわけにもいかなくて…!!立場上どうすればいいのか分からなくなるよね!な場面。いやでもただの"推し"呼びするにはもったいない舞台なんですよあとで書きますけれども!ただコメディパートは完全に"推し"に向ける感情そのもので思わずにっこり。「まぁ…その…」と言い淀みながらも「よろしく」と握手を求める手の震え様がすごい。若干遠くの席になっても分かる。最初の方は控えめだった気がするのですが、だんだん震えが分かりやすくなっていって面白かったです。ここ完全にツンデレ不良のテンプレみたいで愛らしさすらありましたね。差し出された手(めちゃくちゃ震えている)に対して、最初99番は軽めの戸惑いだったんですが、後半から「(えっ…?)」という困惑時間が長めになってて面白かったです。若干客席に助けを求めている感ある。なかなか手を握り返さない99番に焦れて大きな声で再度「握手ゥッ!!!」を求める黒澤刑務官…。そっ…と握った瞬間にはちゃめちゃ大きい声で叫び出すのでびっくりするし超笑う。それに驚いた99番もア”---ッ!?ってなるので劇場内がもうウワーッアーッ!て騒がしくて最高。握った手に対する感情がもう完全にファンの"それ"になっちゃってる黒澤刑務官。好きですね。思わず出ちゃった素に謝る黒澤刑務官に対してガチ謝罪をし始める99番のかわいそかわいい感じといったらもう…いや、本人としてはガチ怯えなんですが…!ここのひたすら怯えて謝っている99番が痛ましいのと同時になんか妙な高揚感が湧いてきてしまってどうしようと戸惑っていました。どういう感情…?

最終的に下手側の椅子?に腰を下ろして、からだを縮こませて(両腕もきゅっ、としちゃって…)震えだす99番なのですが、この姿が本当にもう…溢れ出る庇護欲と高揚感でおかしくなる。怯えている姿も世界一とはいったいどういうことなんですか…!?いえ、本当に、彼には笑って過ごしていてほしいのですが…!!途中、脚も震わせる演技を入れてくるところ、好きです。

そうして99番が怯えているところに大野木刑務官が「あ~あ~あ~!もう何してるの!」って感じで入ってきます。ここの大野木の99番に対する接し方にやさしさを感じます…。僕は君の味方、と自分は敵じゃないことを伝えたり、こわばった手や腕を支えながら立ち上がらせるところとか…。触れ方に優しさを感じます。そういうのに慣れているのかしら。ここからの99番・大野木・黒澤のすれ違いなやりとりが面白くて好きです。大野木に対して怒っているのに99番が怒られているみたいになっちゃって「あ"~~~!😭」ってなってる黒澤が良い。もどかしい感じ。結局99番を連れて刑務所のなかを案内してくれるようです。ここの99番の裏返った返事がまた良い。事態が上手く飲み込めず困惑している様子。

黒澤と99番が去った後に、大野木と滝沢刑務官と囚人たちの登場。普段の刑務作業の場面。すごく・・・現代的な演出!プロジェクションマッピング的な感じで背景に文字が映し出されて、ポエトリーラップ的な感じで囚人たちの会話が繰り広げられていきます。歌い出しの前、囚人たちが登場してきた時点でもう話したくってしょうがない!という表情をみせるマツイが印象に残っています。すっごいウズウズしている。「え~どうしよっかな~」とか言いつつめちゃくちゃ喋りたいやつ。セブンは背景に映し出されているテキストよりもちょっとワルぶった荒い言い方に変わっているところもありました。ジュニアはけっこう真面目に聞いてくれてる感じある。作業の手が止まっていることを見つけた刑務官に気づいたり・・・周囲を見てくれている感じ。DTは黙々と作業してくれています。もったいぶらずにさっさと喋れよ!と他3人がわちゃわちゃし始めて作業が止まってしまったときにバン!と箱を積み上げて作業の続きを促すところがなんというか・・・良い意味で空気を壊してくれる存在。結果的に刑務官からの注意を受けずに済んでよかったね・・・。多分本人はそういうつもりはなくて真面目にやってください!って感じなんじゃないだろうか。ここで他3人がちゃんと一言謝ってから作業に戻るのが良い。つっかからないところが素直で好感度高いです。

ここの箱の使い方が上手いし面白いなあと思って観ていました。最終的には椅子になる。結局マツイが話したかったのは、新しい奴が来るという噂だったのですが、名前を思い出せず・・・「中学生刑事で有名になった・・・」「神木坂つばさ!」と思い出したところで上手上段から、黒澤に押されて飛び出した99番(つばさ)にライトが当たるという。この演出が上手いです。このぴったりハマる感が良い!本物?だとか悪いやつには見えない(私もそう思います)と感想を述べる囚人たち。あと所内の説明をする際に黒澤が99番に向かって敬語を使っているところを見て「え?」みたいな反応をしていた囚人たちがツボです。細かい。そこでわざとキツい口調に言い直した黒澤刑務官・・・もどかしいですね本当に。風呂は週2回のくだりは笑った。絶対毎日入らせてくれる。

早速新人がいじめられている・・・ように見せているこの感じ。その様子に「ちょっと行ってくるわ!」とマツイが黒澤に話を聞きに行きます。特攻隊長的な存在のマツイ。黒澤の旦那~!ってご機嫌取りみたいな感じで黒澤にヘコヘコしながら話しかけるマツイ。対して「邪魔すんなよ・・・(小声)」と返す黒澤。ここのだるそうに階段を降りていくところ好きです。上手側は黒澤とマツイのやりとり。ここのマツイの「ア"ッハ"ァ"・・・」の言い方めちゃくちゃ好きです。あと口の開き具合がとても良い。

下手側では99番と他の囚人たちが。どうしたらいいか分からない感じにおどおどしつつ会釈する99番。DTが(ジュニアかセブンに)手を振らされていたような覚えがあります。ちゃんと振り替えしてくれる99番、対応が良い。

黒澤の号令で自己紹介タイムに入ります。ここからの流れがまた面白くて好きです。順番はジュニア→セブン→マツイ→DT。一番手のジュニアはごく一般的な自己紹介をして握手を求めましたが黒澤に手首を捻られたのち吹っ飛ばされます(ジュニア「え、なんでェ!?」)。芸能人扱いは駄目だそうです。99番(つばさ)のファン過ぎる故の理不尽さがコミカルに描かれていて自己紹介シーン大好きです。でも暴力は駄目ですよ!

ジュニアの扱いを受けて次はセブンが無難に自己紹介をしますがこれも黒澤的には駄目なようです。萎縮している99番の反応を見て判断をしているようですが、99番がそんな態度になっているのはあなたのせいでは!?と多分みんな思っている。黒澤に髪の毛を引っ張られて怒鳴られてしまうセブンですが、ここ毎回けっこうガッツリ引っ張っているように見えるので抜け毛とか大丈夫かな・・・?と密かに心配していました。気を取り直してめちゃくちゃ元気よく自己紹介をするセブン。「セブンって呼ばれてまーす!」のパターンが何種類かありました。*1最後に99番の方を向いて「よろしく!」とお辞儀するときもいろんなパターンがあって、回を増すごとに手をくるっと返す動作が入ったり、バージョンアップしていました。それに対してニコッ!と若干引きつった笑みを返す99番。黒澤の機嫌を損ねたらヤバい!と察しています。

一発芸でもかましてこいと背を押されて、マツイの自己紹介ターン。本当は55番だけれどなぜ『マツイ』と呼ばれているのか理由を話してくれます。*2。ここすっごい声量でした。めちゃくちゃ声が通りますね。張り切って元気よく挨拶したものの、黒澤的には駄目だったようです。99番も必死に笑みを作ったのに・・・。黒澤の舌打ちに何かを察したマツイ。流れを変える為に一発芸タイム!もとい回替わりシーン!けっこうどの回もウケていたように思います。私のお気に入りは「ピアノ売ってちょ~だい♪」です。次点で「ヒ・ザ・カット♪(ピザハットのリズムで)」が好き*3。でも悲しいかな、どれだけ会場が沸いていても黒澤からの懲罰が待っているのでした・・・。

ラストはDT(29番)ですが、どもりが多く、焦っておどおどしている様子です。俗に言う陰キャという立ち位置の彼。童貞っぽいからDTと呼ばれているという告白に99番もどう反応を返したらいいか分からず・・・みたいな表情。さっきまですっごいニコニコ(※がんばって作ってる)していたのに急にサッ・・・と笑みが引いていくのがすごい。童貞いじりに関してはちょっと辛いしかわいそうだなと思いながら観ていたのですが、ワルっぽい集まりの中でのヒエラルキーを表したかったのかな?とも思いました。ここで99番の表情が変わったことに黒澤が反応します。わたわたと慌てるDTですが「映画、観てました!」とナイスワードを繰り出します。これには99番も少し驚いた様子。あと個人的に推しが戸惑った演技をする時に発する「えっ?」が大好きなのでここの反応すごく好きです。「神木坂つばさ」の出演作を挙げていくDT。おっ、良い感じ・・・?と思ったのに「29番!」と呼び立てる黒澤。上手側に連れられていくDTを見て、囚人たちはDTご愁傷様・・・的なリアクション。ここの「DT死んだわ」のトーンが「おいおいアイツ死んだわ」のトーンで笑った。他の囚人たちのように殴られたりする・・・と思いきやタバコを手渡されるDT。良かったね・・・!でもこの対応にみんな戸惑っているようです。基準が分からない云々言っていたのすごく分かる。正直怖い。

自己紹介の後、刑務作業を99番に教えようとするマツイ(新人担当なのかな?)。ですが黒澤の理不尽な暴力?によって断られてしまいました。殴られ率高くてかわいそう。黒澤の対応に愚痴りながらも刑務作業を再開する囚人たち。舞台上段では黒澤が99番に対して刑務作業を教えている様子。刑務官自ら丁寧に教えています。恐る恐る教わったことを繰り返してみる99番、そしてすかさず褒めてくれる黒澤刑務官。こんなに覚えの良い囚人は初めてだ…!(喜)と大げさに褒めてくれる。でもその気持ちは分かる。何でも褒めてあげたい!そんな黒澤と99番のやりとりを見ていた囚人たちはただただ困惑。それもすごく分かる。ここで手の止まっている囚人たちを怒鳴りつけた黒澤を見て、密かに背筋をスッ・・・と正す99番。好きです。また愚痴りながらも作業再開をする囚人たち、会話は黒澤の態度のことについてですが、ここで「神木坂つばさのファンだったりして!」と核心を突いているのが良い。というかもう対応の差でバレバレなんだけれど99番本人には何も伝わっていないもどかしさ。

一通り説明を終えて戻ってくる黒澤と99番。ここでも拍手してめちゃくちゃ褒めてくれる。黒澤は99番に休憩するように言いますが、まだ皆さんが作業しているからと断られてしまいます。ここで響き渡る「休憩!!!」の声。舞台上段で作業をしていた囚人たちの戸惑いながらも喜ぶ様子。ここのリアクションがとても好きです。嬉しいけどなんで?みたいな演技がすごく上手い。休憩にコーラ・オレンジジュース・お茶などとにかく何でもいいから飲み物を取って(買って?)こようとする黒澤。またもや99番は断るのですが、無理矢理選ばせる黒澤刑務官。新手のパワハラ。ここのやりとりもすごく好き。「おおおおお茶でッ!」の言い方も好き。この返事に対してすっごい喜んで飲み物を取りに行く黒澤の表情も最高でしたね。ここでお茶を選ぶ99番の控えめさに愛しかない。

黒澤がいなくなった瞬間に99番の周りにわらわらと集まり出す囚人たち。セブン・マツイを筆頭に気軽に話しかけてくれます。ここでなぜかジュニアが(芸能人触っちゃった~!)みたいな触り方しているのがツボです。アイツ(黒澤)は悪魔みたいな奴、と教えてくれるセブン。セブンが99番から心臓を抉り出す真似をする時に、ちゃんと抉り出されたときの反動(?)みたいな仕草をするところが好きです。取りだしたてホヤホヤみたいな感じで脈打ってる心臓を持っているセブンの図もだいぶジュールですね。そしてその心臓はジュニアに手渡されたあとなんかいろいろされます(回替わりシーン*4)。個人的なお気に入りは心臓ムシャムシャする回です。あとなぜか下手側の柱のところで遊んでいるの気になりますね。あとDTはDT(童貞)故にいじめられていることも教えてくれます。これに対して「ひどすぎる・・・!」と心の底から同情するような声で言う99番、あまりにも優しい。善の心を持つ人間すぎる。

マツイが黒澤のことを愚痴ろうとしたときに(おそらく)ダッシュでお茶を取りに行った黒澤が戻ってきます。ここのシーンとても好き。悪口を言っているときに本人が登場するあるある演出ですが、この瞬間の"ヤバイ"感の出し方がすごく良い。99番に絡む囚人たちに対して圧をかける黒澤刑務官。休憩って言ったから・・・、と反論する囚人たちですが、その声は小さく・・・。ここも回によってはいろんな言い訳がありました。休憩って言ったから→誰が言ったんだ?→各々なすりつけ合う、といった感じ。DTの番だと上手く躱せないことが多かったですね。(千秋楽のやりとりここ33番のことジュニアって言ったような…?)

囚人たちを怒鳴りつけて作業に戻らせる黒澤。そして99番にはペットボトルのお茶を手渡します。が、この渡し方がもう!そっぽを向いて右手だけを伸ばしてお茶を押しつけるこの図!完全にツンデレのテンプレートです。某ジブリ映画の彼のような感じ。黒澤的には照れている・・・?どう接したらいいか・・・?みたいな感じだと思うのですが、99番からしたらただただ"怖い"印象、ここのズレがまた面白いんですよね。もどかしくはあるんですが!お茶を飲むことを強制してくる(怖い)黒澤に対して、どう反応すればよいのか、舞台上段で作業をしている囚人たちに助けを求める99番。受け取ったら絶対にダメ!と腕でバッテンを示す囚人たち。そしてやっぱり受け取れないと断る99番・・・このやりとりが何度か続きます。あいつら(囚人たち)から何か入れ知恵されたのかと勘付く黒澤、これに対しての囚人たちの誤魔化し方が好きです。微妙に下手な誤魔化し方なのがツボ。下手側から、DT・ジュニア・マツイ・セブン、と並んでいたような覚えがあるのですが、よくジュニアが斬られていた、ような…(何もかも間違っていたらすみません)。バッテンを作るように見せかけて伸びをしたり刑務作業を続けたり・・・とここも各々いろんなことをしていました。99番と黒澤はというと、お茶の押し付け合いで揉みくちゃになっていました。ここめっちゃくちゃ好きです。手脚の長い方たちだったのでなんかすごい絡まっちゃいそう・・・と思いながら観ていました。99番の拒否り具合が好き。すごくからだ反ってる。結局手からお茶が滑り落ちて吹っ飛んでいっちゃいます。*5無事にお茶を断ることに成功(?)したのを見てサムズアップを交わし合う99番と囚人たちですが、ばっちり黒澤に見られてしまうという。ここの私のお茶が飲めないっていうのか!みたいな捨て台詞っぽい言い方好きです。そしてお互いに「あっ・・・」と気づいた瞬間の空気。ここで囚人たちを人間の屑、社会のゴミ扱いするような言葉を吐く黒澤。それを聞いた99番は「僕もそうなのかな」と零します。ここからの流れがまた良いんですよ・・・!自分も刑務所に収容されてしまったからには、黒澤の言うように彼ら(囚人たち)と同じ存在であること、でもそれを受け入れられないこと(なぜ自分がこんなところに入れられてしまったのか分からない)・・・、押さえていた感情を少しだけこぼす場面でもあります。このひとりで苦しむ姿が・・・上手い・・・。どうして、と泣きそうになるくらい苦しく切なくひとり喘ぐ様が本当に上手で・・・、なんでこんなに哀しくて辛い演技が上手いんでしょうか。胸が痛むシーンなのに大興奮してしまって感情がハチャメチャで大変なことになっていました。でも「刑務官にいじめられて!」「いじめてないいじめてない!!」のくだりは笑いました。端から見たらいじめてるように見えるんですよ・・・、かわいそうな黒澤刑務官・・・。あとここのシーンのBGMがたぶんつばさソロ曲のアレンジか似たような曲調のものでした。つばさ専用BGMです。

目の前で憧れの人が苦しんでいる様子に、あなたを助けたいことを必死に伝えようとする黒澤ですが・・・。ここからのすれ違いがまたもどかしい。とうとう泣き崩れてしまった99番に、自身も腰を下ろして寄り添う黒澤刑務官。ですがその様子を見かけた囚人たちは「何泣かせてるんですか!」と・・・。ああ~!違うのに・・・!!思わず99番を突き飛ばしてしまった黒澤刑務官、ますます誤解される。かわいそう・・・。突き飛ばされてますます泣いちゃった99番に寄り添う囚人たち。ここの「ワ~ン;;;;」って泣き叫び方大好きです。ちょっと幼めの泣き方。黒澤に対してDTが結構強気に「酷い奴ですね」と言っているのが地味に好きです。おそらく直に面と向かって言っているわけではないので強気にいける感じ。そして99番の目の前にタバコを出してあげる。な、慰めているつもりなのかな・・・!?でもたぶん99番はタバコやらないと信じています。勝手に。

そして気持ちを分かってもらえず上手側でもだもだする黒澤刑務官(こちらを背にして少し高くなった板に上体を預けている感じなので、脚がすごく強調されるポーズですごい)、下手側で囚人たちに慰められている99番・・・お互い泣きそうな感じで「なんでこうなるんだよ~~~~!!」と叫んで場は暗転。この対比が良いですよね・・・。いやコメディ調に締めたところではあるんですが!囚人たちに肩を貸してもらいつつはけていく99番ですが、ここでほ~らタバコだよ~っ!って感じで目の前にタバコの箱ふりふりされながら歩いていくところが地味に好きです。そしてやっぱりタバコには興味無い感じの99番。好き。

ここまでが物語の序盤、一区切りかなという感じです。全体の登場人物をさらいつつ、コメディ感取り入れながらも、99番(つばさ)の抱えているものを少し見せて・・・といった雰囲気。

刑務所での生活、職業訓練

そして背景に映し出される『~3ヶ月後~』の文字。舞台上段ではジュニアとその兄弟が面会をしている姿。舞台下段、下手側から99番がやってきますが・・・めちゃくちゃ明るい!顔が晴れやか!!朝の光を受けてストレッチをしている!!!えっ!!!!????ここの空白の3ヶ月間で何があったんですか!?どうしたんですか!!私たちが観ていない間に何があったんですか!??運営は早くここの空白の3ヶ月間を描いたスピンオフ作品を作ってください!お願いします!!!

というわけで、ジュニアとその兄弟(淡路島)が面会で会話をしつつ、囚人たちの様子が描かれていく場面。ジュニアと淡路島のやりとりはもう、お上手ですね!といった感じ。両親が人気YouTuber(※登録者数もうすぐ100万人)になったくだりとかが上手い。内容は息子が逮捕されちゃったとか母さんのモーニングルーティンだったり父さんのないとルーティンだったり・・・ここも回変わり場面でした。冴え渡るジュニアのツッコミ。このおふたりのやりとりは安心してみていられますね。私は関西の方に全幅の信頼を置いています。勝手に。チャンネル名にも『淡路島』と書いてあったように思いますがすみません、正式名称を忘れてしまいました…。おそらくお父さんお母さん役も兼ねているジュニアと淡路島のキャストの方、どちらがお父さんでどちらがお母さんで撮ったんだろう…とちょっとだけ考えちゃった。

しっかりとストレッチをしている99番の姿。ここの照明の入り方がすごく朝!といった雰囲気で好きです。あとこのストレッチの仕方にいつもの空気を感じてほほえましくも思ったり。そんな99番の元に、囚人たちが下手側からやってきます。「おはよう!」とセブンと挨拶を交わすなか「おは○○!(「よ」から始まる単語を繋ぐ)」*6と呼びかけるマツイ。ここも回替わりでした。この「おは○○!」に対して上手く返せたり返せなかったり・・・基本的には良い風に返せたらイェ~イ!って感じになって、ちょっとでも引っかかる感じがしたらまだまだだな~という反応を返される感じ。個人的なお気に入りは、マツイ「おはよぼうせっしゅ!チクチクーッ!」99番「おはよぼうちぇっく!」です。たぶん予防接種は2回あったと思うんですが、別の回は、つばさ「おはよ◎△※$!」みたいな分からない感じになっていて、愛おしさ溢れる。もうめちゃくちゃ好き。しかもすっごい笑顔で言ってくれる。笑顔が素敵。かわいい。あとチクチクされててかわいい。そしてここみんな「つばさ~!」って一声かけてくれるところがすっごく好きです。「99番」ではなくて「つばさ」と名前で呼んでくれる…、仲間として接してくれたこと、たぶんきっと神木坂つばさ的にはすごく安心したんじゃないかなと思っています。DTもがんばって「つ、つばさ!」と呼びかけて挨拶をしてくれます。それに対してやさしい声音で「おはよう」って返してくれる99番が…神木坂つばさが…大好きです……。ここの声が本当にやわらかくてやさしくて、暖かみのある音がするんです。推しの声、大好きです。DTにつばさをタッチさせようとしてるセブンすごい優しいし、おはようのタッチができて良かったね…!ちょっとほのぼのするシーン。だってもう登場からずっと打ちのめされた感じで、弱っている姿、怯えている姿を見せられていたのでもう…ずっと笑顔でいて、しあわせでいてほしい…と願ってしまう。

新しい奴(つばさ)が来たことによって刑務所内の雰囲気も変わっていったと伝えるジュニア。具体的な例を淡路島に話します。まずは職業訓練の内容が変わったこと。発声練習をしていることを話します。ここから怒濤のプロフェッショナルタイム。各分野のプロたちが存分に己の技を披露してくれます。いや本当にここ贅沢な時間でしたね!稽古か!?と思うくらい。

発声練習の担当は滝沢刑務官。物語の序盤で伸びやかに歌ってくれた方です。「み~め~ま~」と腹に力を入れて、からだは脱力させて…と発声の仕方を指導してくれているようです。

次は筋トレをしながら発声練習をしようと提案。また実際にお手本を見せてから、囚人たちにやってみせます。ここの筋トレも回替わりでした。腕立て→手を叩く→腕立てとかはすごくキツそうでしたね…。個人的なお気に入りは腕を頭に添えてスクワットみたいな動きを左右でやるやつ(なんでしょうねこれ?合ってますか?)です。左右に動くときセブンだけみんなと逆の動きをしてしまい、つばさとマツイにめちゃくちゃぶつかっていたのがすごく面白かったです。事故ですね。

最後は火星人のようにからだの力を抜いて『もりのくまさん』を歌ってみようと指導します。火星人の真似をするみんな、だいぶシュールだったし回を追うごとにカオスになっていきましたね…。つばさは基本的に下半身はそこまで崩さず、腕を前後に揺らす形が多かったように思います。マツイとセブンがすごい。なんかもうすごいどういうこと!?みたいな体勢になっていました。ブリッヂがさらに絡まったような…?特にセブンがすごい感じでした。火星人っぽさはマツイが上回っていた気がします。だいぶ気持ち悪い動きをしていました。でも絶対にからだの力は抜けてないと思います。歌い終わった後にワンテンポ空くような、あの微妙な沈黙具合が地味にツボで好きです。

そんなカオス?で楽しい発声練習の後はダンスレッスン!軽快な音楽*7と共に大野木…いやQ太郎先生が登場します。でも誰もQ太郎先生扱いはしてくれない。お決まりのパターン。「所長、お願いします」でレッスン再開。あのダンスは何と言うんだろう…最終的には産卵するダンスなんですが、元ネタがあるんでしょうか…?個人的に大好きなのは「おねだり♪おねだり♪」のときの肩の回し方とステップです。なんともいえぬ表情なのがまた良い。休憩中はお互い良かったじゃん!とか振りの確認とかをしていた覚えがあります。特につばさとマツイが絡んでいました。この時点でマツイは踊るのを楽しんでいる印象。バージョンが変わって2パターン目のダンス。これ大好きです。これ…めちゃちゃかっこよかったんですよ…!!!でも数回繰り返して、疲れてしまうつばさと囚人たち(※大野木は超元気、まだやれるよ!的な感じでみんなを励ましている)。ぐったりとしている彼らに黒澤が発破をかけます。歌・ダンス・芝居…すべてこなせないとこの世界ではやっていけないと。えっ?いつからそんなことに?これには淡路島もツッコみます。演劇の養成所みたいになっている刑務所。これは新しく入ってきた99番(つばさ)に合わせている…と言ったところで何かに思い当たる節を見せる淡路島。

このなかでは比較的つばさの疲労度は低めです。マツイやセブン、DTはだいぶぐったりしていますが、つばさは疲れた様子を見せつつも脚を伸ばしてストレッチなどしています。そんなつばさの元に近づく黒澤刑務官、そんなんじゃやっていけないぞ的なことを言って最後には「ミス・サイゴンに出たくないのか?」と!つばさは黒澤を見上げて「出たいです…!」と返すのですが、ここはもう、某スポ根少女漫画のようなシーン。最高です。横座りのような形で、綺麗に手を床につけながら、黒澤を見上げて言う様があまりに可憐で、でも強かで惚れ直してしまう。あのポーズが似合う若手俳優はそんなにいないと思います。めちゃくちゃ似合う。大好き。ここか回を追うごとにそういう見せ方だと分かりやすく演技されていたように思います。ちょっとコメディ入っている感じの。

黒澤の言葉に押され、立ち上がろうとするつばさの周り、マツイやセブン、DTも立ち上がります。つばさには負けてられない、と。そしてセブンが「ミス・サイゴンだけじゃなくて○○も狙うぞ!!!」と高らかに宣言してくれます。ここも回替わりシーン。いろいろありましたね…*8。叫んだものに対してマツイがいろいろ遊んだ叫び声を上げてくれたり反応をしてくれたのが面白かったです。猫とか雄叫びとか。個人的に観たいのは神木坂つばさ主演のリトルマーメイドです。そしてラストは本気ダンス!ここ最っ高に大好きです。推しのダンス、最高。本当に最高。ラストのラスト(千秋楽)なんかはもうキレがすごかった。そして踊っているときは本当にアイドル顔になる。もうきらきらが止まらない。実際照明もキラめいているのだけれど、それを超えるきらめきで魅せてくれる。大好きです…。途中でジョジョみ溢れる決めポーズをしてくれるつばさ。マツイはTHIS IS ITだったり命!ポーズをしてくれます。懐かしいな。ひとりだけ路線が違うのジワジワくる。最後はみんなでキメポーズ!ウィンウィンウィンウィ~ン♪とSEもノリノリ。みんなもウェイェ~イしてて大変良い。そう、そして黒澤刑務官も大満足。なぜならここでつばさが踊っている後ろ、階段に座ってタブレットで動画撮影をしつつ、つばさを観つつ満足げな表情をしているからです…。完全にファンの顔をしている。めちゃくちゃ黒澤に共感を抱くシーン。わかる、すごい良いですよね!

レッスンの出来に満足した黒澤刑務官、なんと夕食にプリンをつけてくれるそうです!やったね!ここで「うぉァッ!プリン!!!」と沸きまくるみんな。かわいい。もうすっごい喜んでる。つばさめちゃくちゃ喜んでる。好きです。

舞台下段ではいろいろとレッスン(※職業訓練)を終えて疲れ切っている囚人たち。舞台上段ではジュニアと淡路島の面会が終わる様子。淡路島は新しく収容された囚人(99番)のことを詳しく聞こうとしますが結局聞けずじまいでこの場は終了。

疲れた~~~!!!と盛大にごろけるマツイ。ここが回を増すごとにすごいことになっていった。徐々に体勢を変えていって、仰向けになり、頭を舞台のへりに付けて、顔だけこちらを向けて台詞を言うというポーズが固定に。最終的には暗転→マツイにだけピンスポという遊ばれ具合に。面白い場面だったのだけれど、個人的には舞台から2mのあの決まりは大丈夫だろうかとヒヤヒヤしていた場面でもありました。こんなご時世でなかったらもっと盛大に笑えたのに…!

互いにダンスを褒め合う場面。つばさはそんなことないよ、と謙遜するあたりがもう…!いじらしい!そういう控えめなところ大好きです!マツイは褒められてめちゃくちゃ嬉しそう。どこかで観たことあるようなダンスを再現してくれる。自信なさげなDTのことも「DTさんも!上手く踊れてましたよ!」ってサムズアップして褒めてくれるつばさ。優しい。これはみんな好きになってしまう。DTも嬉しそう。というかつばさがいるだけで空気が本当にあたたかくなるのが…!つばさの笑顔、しあわせの素です。

下手側から遅れてやってきたジュニア。淡路島との面会が終わって合流。兄と会っていたことを言うと「あっ!!!」と何かに気づくつばさ。ジュニアには兄弟がいて、ジュニアは弟…、弟だからジュニア!ということに気がつきます。ここの「あっ!」が大好き(推しの「あっ!」の言い方が大好き)だし「お兄さんいたんですね」の言い方もめちゃくちゃ好き。なんかすごいやわらかい言い方じゃないですか!?とりわけ好きな響きでした。あと会話をしながら一段高いところに座るのですが、ここの座り方も大好きです。先に手をついて尻で飛び乗る感じの座り方。ちょっと若い子がする感じで…脚も揃ってスッと上がるのが大好き。

ダンスレッスンが終わった後だったので「つばさのダンス観たかったな~!」とぼやくジュニア。それに対して同意するマツイ。「つばさのダンスって華があるんだよなあ!」わ、わかる!!!たぶん大多数のファンの気持ちを代弁してくれた台詞だと思います。「なんつーか、みんなを惹きつける"魅力"?みたいなもんがあるんだよな!」と続けるマツイ。もうすっごくわかる。共感しかない。ここの一連の会話の、つばさに対する評価全部"わかる"。ここのマツイの仕草とかも好き。推しに興奮しているファンみたいな感情の出し方。DTはそんな様子を見てはにかんでいるところがかわいいなと思っています。こういう雰囲気も悪くないなと感じてくれているのが嬉しい。いろいろ褒められつつもまた謙遜しちゃうつばさを「つばさ~~~~!」と指でツンツンしまくるマツイ。後半は「つばちゃ~~~ん!」みたいな言い方になっていったし、ジュニアも混ざってくるようになる。めちゃくちゃつつかれてるときの推し、好き。

ここで上手側から戻ってくるセブン。紐でまとめられた手紙の束を持っています。99番(つばさ)宛てのファンレターのようです。えっ!?ここ刑務所ですよね?いやでも人気出るの分かる。すごく分かる。受け取り方を見るに受け取るのはこれが初めてではない様子。まるでつばさの敏腕マネージャーのような仕事をしているセブン。つばさのサインが転売されていることも教えて注意してくれます。いやもうツッコミどころが多すぎる。転売をしていたのは19番と34番(転売ダメ!ゼッタイ!)。黒澤が撮ってたダンスレッスンの動画をチェックするかと尋ねてもくれます。このあたりの会話も回替わり*9。個人的なお気に入りは「こないだの出待ちぶっ殺しといたから!」です。素行の悪そうな彼ららしい対応で笑った(さすがに本当には殺してないと思うけれど)。でもたぶん黒澤刑務官はその方法に同意してくれると思います。

そんなふたりの様子をみて再び会話を始めるマツイとジュニア。つばさがきてからいろいろ変わった様子など。黒澤も変わったよな~、と話し始めます。わかる。もうデレッデレじゃないですか。囚人たちからみたら本当にまるっと変わったんだろうなと思います。このあたりでDTがめっちゃいい笑顔でうなづいているのがかわいい。黒澤はもうあの悪魔の黒澤ではない、という話題のあたりで昼食(夕食?)のチャイムが鳴って解散。マツイは今日の昼飯(夕飯?)何かな~と言いつつはけ、ジュニアもそれに続きます。最後DTが「黒澤は…悪魔は既に悪魔ではない…?」と先ほどの会話を反芻しつつふたりの後を追います。これはまだDTが純粋だったときの…。

黒澤はというと、先ほどのレッスンの動画を見つつ感動しているようです。「すばらしいな…日に日にうまくなっている…!(ンン~~~ッ!とタブレットを胸に抱きかかえる)」と感極まっています。でもすっごく分かる。と、黒澤のしあわせタイムでしたが何か問題が起きている様子。舞台下段で大野木の困ります、という声。33番に似た人物が彼に何かを迫っています。「33番!?」と思わず声を上げる黒澤ですが、33番に似た人物は淡路島(ジュニアと面会をしていた兄弟)でした。ジュニアとの会話のなかで、今この刑務所に話題の神木坂つばさが収容されていると察したようで、取材がしたいとお願いしにきたみたいです。たじたじな大野木。囚人たちにも優しい彼、しかも相手は受刑者の親族で…あまり強く断れない様子。名刺を差し出してきた淡路島(「週刊実話文芸」の淡路島と名乗りながら)ですが、黒澤にピッと投げ捨てられてしまいます。ここの投げ方良いですね!かっこいい!毎回落ち方がランダムなので、舞台下に落ちてしまわないか心配でもありましたが…。もし私が気づいていないうちに落ちていた回があったらすみません…。「お断りします」「お引き取りを」と圧の強い言い方で場を納める黒澤刑務官。タッパがあるので普通に怖いんですよね、こう言われたら。黒澤が無事に?淡路島を追い払ってくれたのでホッとする大野木所長。この対応にダメだしする黒澤。「99番は今大事な時期なんだ!」と。え?ダメ出しかと思いきやようやく未来に希望を見い出しがんばっている99番のことを大切に想う気持ち溢れまくりの黒澤刑務官。大野木もびっくり。この後もまだ、(99番の為の)慰問の会(という名のレッスン)があるのでとその場を立ち去る黒澤刑務官。その様子をみて「99番のこと好きすぎでしょう!」と笑いを耐えきれなかった大野木所長。わかる、たぶん客席にいるほとんどの方がそう思っています。

木を打ち付けるような和風なSEと緑っぽい照明がカッと照らし出される舞台。慰問に来てくださるのは殺陣師の方のようです。殺陣師とは何かをセブンが解説してくれます(手帳も持って!)。つばさも簡単に説明を付け加えてくれる。やさしい!好き!立ち位置は下手側からDT・ジュニア・マツイ・セブン・つばさ(だったような気がする)。黒澤もやる気満々です。映画界でも有名な方が来てくれるようで、お目がかなったら映画に出れるかも…!?という期待を囚人たちに持たせます。いやもう完全につばさを映画界に戻す気満々じゃないですか!!!どういうコネクション使ったのか気になりすぎる。憧れの人の為なら何でも出来ちゃう黒澤刑務官…。国家権力を感じる。

慰問に来てくださった殺陣師は『坂佐口』という方。聞き覚えがあるのか、つばさがハッと何か気づく感じ。その姿が見えた瞬間にDTの後ろまで回って隠れてしまいます。さっきまであんなにわくわくしてたのに…(わくわくしてた姿すっごい愛らしかったです)。DTに隠れるようにしゃがみこむつばさ。それに気がついていない坂佐口さんは殺陣の何たるかを説いています。真剣にやること、やるかやられるか、そのどちらか…みたいなことを必死に説明してくれています。問いへの答えを待たずにどんどん話す。「なんだこのおっさん?笑」みたいな反応の囚人たち。囚人たちの目の前でいきなり模造刀を素早く抜いたり、やるか!(ころける)やられるか!(めちゃくちゃ受け身とったりする)と実際に動きをつけて説明してくれたり、すごく激しいしめっちゃキャラが濃い。これは後半から追加されていった動きかと思います。いや本当に音がズデンッ!ていう感じなので大丈夫か!?と思ってしまう。囚人たちもちょっと心配していた。(いちおうここは刑務所なので)あまり物騒なことを言うのは控えてほしいと頼む黒澤ですが、首筋に刃を当てられて反論できず…。大人しく引き下がる黒澤刑務官。一言謝るところで、まばたきひとつしないあの表情がけっこう好きです。リアルに命の危機を感じる。坂佐口さんならやりかねないぞという雰囲気。解放された後に首筋をちょっと気にしているところ、良いです。黒澤危うしなところで、ちょっとだけDTの横から顔を出して様子を窺っているつばさにも注目したいですね。坂佐口さんは避けたいけれど黒澤の安否はちょっぴり気になるようです。

あの黒澤が!!??とみんなびっくり。「やべー奴きちゃったな!」という台詞に共感。冗談が通じないうえに実力もある人間が来ちゃったよ…。真剣を持った相手に素手で立ち向かうというよくあるシチュエーションをやってみる流れに。ないだろ!相手に選ばれたのはマツイ。この選んだときの会話もすごく良かったです(利き手を聞かれるも、マツイが答える前に「右か!よし!!!」と刀を渡す坂佐口。この人の話を聞いてない感じ、良い)。坂佐口さんが素手、マツイが刀で斬りかかる場面。つばさはDTの陰に隠れるよう、横で膝を抱えながらすごい縮こまっています。個人的に長身の方が小さく縮こまっている姿が大好きなのでまさかこんな形で見れるとはと興奮してしまいました。かわいそうだけれど愛らしくてどうにかなってしまう。黒澤はつばさの隣に立って様子を見ています。

「やあ!笑」とちょっと照れくさいような慣れていないような、そんな感じで軽く刀を振り下ろすマツイ。これに超ダメ出しをする坂佐口。殺すつもりで、とか殺気を込めて、とかまた物騒なこと言う。次はさっきよりも強めに真面目に刀を振り下ろすマツイ。さっきよりは良くなったがまだまだ、と煽る坂佐口。おや、マツイの様子が…?コロス、コロス……とブツブツ呟きながら、目をかっぴらいてすごい形相で刀に舌を這わせる様子。もう何かに取り憑かれちゃっているよ…!?完全にヤバイ奴になってしまった。他の囚人たちも焦っています。ここの焦り具合が本当にわたわたっ!ていう感じで好きだったりします。漫画みたいな焦り方しますよね。「オレ、アイツ、ヤルヨ」と物騒な宣言をしてガチ殺気で刀を振り下ろすマツイ。この殺気には坂佐口も大満足なようです!歌舞伎で使われるような効果音と共に顔を正面に向けてキメる二人。坂佐口を師匠と呼び始めるマツイ。感涙しちゃってる。坂佐口さん、何気にノリが良いので好きです。「"さっき(先ほど)"じゃないぞ、殺気だぞ!」と言ったりする回もありました。あと殺陣はもちろん上手いしもしや芝居も上手な方ですね…?声が通る通る…。

殺気?が抜けきらないマツイは自分の番が終わっても抜刀して暴れたりしていましたが(ちゃんと止められていました)、そんななかつばさは未だ坂佐口から隠れるようにしています。次に殺陣をつけてもらう人を呼んでいる坂佐口に対して、行ってこいとつばさを推す黒澤。どうしても行きたくないつばさ。ここの揉みくちゃ具合、めちゃくちゃ好きです。つばさ的にはまた苦しい場面なんですけれども、なんかすごい…長身でスタイルの良い方たちが揉みくちゃになってる様子がなんかよくわからないけど見てて好きだなあ…と思ってしまって…。結局無理矢理背を押されて坂佐口の前に立たされてしまうつばさ。

「お前、つばさか…?」とつばさを見るなり驚いた様子の坂佐口。いやもうここからがつらくて…。つばさに殴りかかろうとする坂佐口さん。ここの殴られそうになって顔を背けるつばさの姿が本当につらくて…、きゅっとしている。ふるふる…という擬音がつきそう。結局殴られることはなかったのですが、つばさは頭を下げて謝り始めます。土下座です…。まさか推しの初主演舞台で推しの土下座を見ることになるとは…。

困惑する黒澤と囚人たち。坂佐口は中学生刑事の続編(高校生になった星影ひかりが江戸時代へとタイムリープして悪人たちをやっつける話、だった気がします。タイトルが思い出せず…高校生刑事?)をつばさ主演で撮ろうとしていたところだったと話してくれます。「それは…、観たい…!」と感想を挟んでくる黒澤、ジワジワくる。それをあんな事件を起こして潰してしまった、とも言います。ひたすら謝り続けるつばさ。もうこの身体のこわばり方と声の震えに胸が痛む。本当に、痛々しいくらいに謝っているんですよ…。「彼も必死に罪を償っていますから」と黒澤が助けに入りますが、その言葉がさらにつばさの心を抉ることになるとは露知らず…。耐えきれずその場から逃げ去ってしまうつばさ。なんかもう、ああ、ああ~~~!!!としか言えない。囚人たちもすごい気まずそうというか…空気が…空気が重い…。「99番!」と走り去ってしまったつばさを追いかけていく黒澤、皆もその場を後にします…。

見えない空

舞台上段、上手側から走ってきて、その場へと崩れ落ちるつばさ。静まった劇場に「くそっ、」「なんで…」と慟哭する声が響き渡ります。「なんでだよっ……!」とひときわ大きく叫んだところで、BGMが…あっ…えっ……!?ソロ曲ですか…!?!?心の準備が出来ていないまま曲が始まってしまいもう何もかも追いつかない状態。椅子から転げ落ちないように必死にしがみついていた。気を抜くと全部を持っていかれる。スタンディングじゃなくて良かった。絶対に腰抜かしてた。

『暗闇の中でもがき続け…』と涙を堪えて、絞り出すような歌い出し。この歌い出しが本当に本当に良くて!推しの歌い出し、第一声の良さがたまらないのはいつものことですが、この曲はもう本当に…好きが溢れて止まらない。泣き濡れているような声なのに、客席の後ろまで届く、劇場全体に響く透き通った声の持ち主なんですよ…。マイク無しで届けているから余計ダイレクトに心へ身体へと届く。深くて甘やかで、でも今は哀しみを滲ませた声で…。背景には今も変わらず澄み渡る青い空が映し出されています。空を見上げるように顔を上げて『懐かしい光が射す、空の青さに心が躍る…』と歌う彼。俯いて、灰色の地面ばかり見ていた99番が見つけた光。刑務所内で、仲間とレッスンに励むうちに感じた何かかもしれない。塀の中から青い空を見上げて、少しだけ、安堵の滲むような微笑み。けれどその笑みは崩れて一転、苦しげな表情へと変わってゆきます。『けれど、羽ばたくつばさもない…』と再び俯いて歌い出す神木坂"つばさ"。ここで自身の名前が入った歌詞を持ってくるのが非常にズルい。こんなの…泣いてしまうに決まっている…!しかも自分を否定するような単語の並びなのでもう苦しい。よろめきながらも歩みを進める姿。柱に手を添えるところ好き。手すりを掴んで、空を見上げるように歌う…ここの『背中を押してくれる風も吹かない』の「背中を押してくれる」の歌い方がすっごい好きです。「を」と「お」、近い音が続く歌詞なのに、とてもはっきりと歌っているのが自分でもよく分からないくらいめちゃくちゃ好きで…。発音的に「背中押してくれる」になりがちな歌詞だし、そうなっても特に違和感はないと思うんですけど、ちゃんと「背中"を"押してくれる」って歌っているんですよ…!なんかもうここすごい好きでした。推しはミュージカルような歌い方でも、歌手のような歌い方でもなく、板の上で発する台詞の延長線のような、そんな歌い方だなあと個人的に思っています。そこが好き。どこまでも真っ直ぐに、心に染み渡る声音。

光射す空へと駆け出すように階段を下りますが、がくりと膝から崩れ落ちるつばさ。『誰よりもこの空へ飛び立つことを夢見ても』という歌詞の後に崩れ落ちるものだから、飛び立てなかったようにも見えて…。『近くに感じたこの空はどこまでも遠くて…』ここがまた…序盤で滝沢刑務官が歌っていた『何も変わらない、空は今も広がる。透き通る青空は変わらない』という歌詞にも繋がっているようでとてもつらい。空はいつも変わらないまま、そこに在って。変わってしまったのは自分で…。舞台下手側、立ち上がって空へと手を伸ばすつばさ。脚を張って、少しでも届くようにと手を伸ばして…。ここの指先の美しさがもうたまらない。伸ばそうとしてもこれ以上届かない、微かに震える指先。白磁の指に乗った爪の先まで神経の通った繊細な演技。私はこの指先の演技で完全にノックダウンしました。後半は両手を伸ばしていることが多かったのですが*10、このパターンもまた…胸に刺さって刺さって…。まるで縋るような、そんな雰囲気で…。いくら望んでも届かない、そんな諦念で手を下ろすつばさ。頭を抱え、髪を掻きむしるように、己を苛むような悲痛な声。そして渦巻く感情を振り切るように、バッと振り返る仕草のところ、好きです。舞台中段(上手寄り)の階段に腰掛け、膝を抱え込むようにしたり、手をぎゅっと合わせたり、感情を抑え込むような姿。『近くに感じたこの空に飛び立てる日がまた来るかな…』と再び立ち上がりますが、その表情は沈んだままで…。もうこのソロ曲中ずっと"""たすけて"""という感情でいっぱい。推しがソロパートを、舞台で、ひとりで、歌っているという事実と神木坂つばさの抱えているものの苦しさと、推しの演技と歌の素晴らしさと、もう何もかもがいっぺんに押し寄せてきて…!歌詞だけを見ると、けっこうシンプルな雰囲気なんですよ。メロディもそこまで複雑なものではない。でも、だからこそ映える。真っ直ぐに静かに心へと突き刺さる。演技と歌が乗ることによって完成される曲。威力の増す楽曲。しかも演技がまた良いんですよ。推しは苦しかったり悲しかったり、心がすごくつらいときの『哀』の演技が上手い方だなあと個人的に感じています。普段から周りのことをよく見ていて、やさしいと評されている彼がそんな演技が上手いのがまた…!もう…!薄氷の上に立っているような、繊細で透明感のある芝居。それを見せられた気がします。そしてその氷が割れる瞬間の演技がまた素晴らしくて…何かが崩れて壊れて落ちる瞬間はとても奇麗で、美しくて、痛ましくて、少しだけかなしくって。でもそんな姿が似合ってしまう…どうして…私は推しに笑顔でいてほしいなと思っている人間なのですが、なぜかそういう姿も見たくて…好きです……。曲が終わった瞬間にもう「今日来て良かった……」と思ってしまうくらい。毎日思ってた。舞台99のなかで、好きな場面のひとつです。大好きです。

泣き濡れながら、階段を降りてゆくつばさ。曲が終わった後の静けさの中、足音だけが響く劇場。舞台上段、上手側から99番を追って黒澤が走ってきます。ここで「つばさ!」と呼びかけそうになる黒澤刑務官。それは私の心に効く。もちろん「99番!」と言い直すわけですが。心の中ではいつも「(神木坂)つばさ」と呼んでいたのだろうか…。

先ほど殺陣師でありつばさの顔見知りでもあった坂佐口を呼んでしまったことを謝る黒澤。映画界では有名な方だと聞いていたからと言いますが、映画業界との繋がりで『(かつて映画スターとして一世を風靡した)神木坂つばさ』が頭の中で結びつかなかったのが…よく考えればすぐ気づくような点を見逃してしまうほど、夢中になって、熱中して、つばさの為を思って必死に人を探してくれていた、映画界への道を繋げようとしていたことが感じられる場面。他の囚人たちがみたらびっくりするくらい真摯に頭まで下げて謝罪をする黒澤ですが、つばさは「…いいんです」と目も合わせず、諦めた様子で言い放ちます。ここの言い方がもう…本当にすべてを諦めて手放した声音なんですよ…。ここから続く台詞のやりとりがとてもつらいんですけれど、大好きです…。結局自分の居場所はもうどこにもなくて、この塀の中だけと諦めるつばさ。必死に励まそうとする黒澤。「本気で言ってます?さっきの坂佐口さんの反応見たでしょう!?」と声を荒げるところ、ここの演技がすっごい好きなんです。ここまできて、つばさが、99番がこんなにも声を上げることってなくて…。でも完全に何かに対しての怒りの感情で声を荒げているのではなくて、自分を傷つける言葉ばかり吐いているんですよ…。だから余計に痛ましくみえる。「社会のゴミ、人間のクズ」それが僕なんですよ、と自虐するつばさ。とっさに否定する黒澤ですが、この言葉、黒澤がよく言っていた言葉でもあります。ここにきてこの…伏線回収…!ズルいです、たまらない。かつて自分が他の囚人たちに向けた言葉が、自分の憧れの人を傷つけている事実。「黒澤さんだってそう言ってたじゃないですか」という追撃に反論できるはずがなく…。黒澤に向き直って言葉を放ったつばさですが、ここで黒澤の方へと視線を合わせていないところが好きなんです。別につばさは黒澤を攻撃したくて言ったわけではないと思っている。黒澤の方へと向けて言っているけれど、実際自分に刺さっている言葉。視線は合わせず、ただ瞼を震わせるだけ…。ここの演技、本当に大好きです、なんでこんな、胸に迫るような演技が上手いんだ…!!!

ここで黒澤が刑務官としてではなく『黒澤』個人としてつばさに言葉をかけます。君はもう一度銀幕の向こうに戻るべきだ、と。それから黒澤という人間個人の話を続けます。黒澤がつばさの出演していた映画を観ていたこと、暗い学生生活を送っていたこと、つばさが出演していた映画を観て自分も頑張ろう!と元気を貰っていたこと…。『映画のなかで頑張っている君を見ると、不思議と力が湧いてきて、自分とたいして年も変わらない人間が、こんなにもエネルギッシュにきらきらと輝いている――よし!自分も頑張ろうって。神木坂つばさの光が、私の人生を照らしたんだ、私にとって君は光なんだ!』

この台詞にすべてが詰まっている。少なくとも私はそう思っています。そしてこれは私の極個人的な話になりますが、この台詞にとても共感を感じる部分がたくさんあって、これまでの人生を思い返して涙してしまいました。あなたは私の光…かつて神木坂つばさが演じた、そして黒澤が観た映画にも出ていた『星影ひかり』という役名に通じるようでこれまた良い伏線、良い脚本です。ひとりの人間に、こうも言わせてしまうような、思わせてくれるような存在ってなかなか居ないと思うし、出会えたこと自体も奇跡のようなもので…。この黒澤の独白、本当に良いです。成弥さんの演じ方も素晴らしい。「君がもう一度輝く姿を待っている人間はここにいるから!」という心からの訴え、この叫びがまたたまらない。耐えきれず涙ぐみながらも、声を張って、しっかりとつばさに向き合って伝える姿。つばさも黒澤に向き合ってその言葉を聞いています。舞台の照明も強く眩くなり、あたりが光が満ちていく。まるでお互いの背に光が射し込んでいるような、互いに光を視るような、そんな輝きが板の上いっぱいに広がっていて…、こんなにも美しくて尊い光景がこの世にあるとは。あまりの多幸感に震えが止まらない。

そんな黒澤の告白に「ありがとうございます」と返すつばさ。ここでまずはお礼を言うところにつばさの優しさを感じます。好きになってしまう。でもそれに続いたのは「やっぱり僕には無理です」という言葉。ここからつばさが真実を語る場面。自分がなぜ収容されたのか分からない、自分は事件の現場にはいなかったこと、自分は何の罪を償えばよいのか?衝撃の事実に動揺を隠せない黒澤。ここで一気に舞台の光量が落ちるのが…、良い演出です。ここからの一連の台詞と演技がもう、好き。大好き。なんでこんなにも苦しくて痛ましくてつらいのに興奮してしまうのか。推しの芝居が上手すぎる。「ねぇ黒澤刑務官、教えてください…」「僕は何を償えばいいんですか?何を反省すれば、僕は許されるんですか?」「ねぇ、」「教えてください…」「ねぇ……」と心身ぼろぼろになった様子で…。この「何を償えばいいんですか?」という台詞、黒澤が「彼の必死に罪を償っていますから」を思い返すとつらい。どんな気持ちであの言葉を聞いていたのか…つばさの胸中、しんどい。そして黒澤に縋りついてからの力無く膝をつくシーンの…!指…!!手指の使い方がもう最高。推しは爪の先まで魂が宿っている演技をする、どうして、好きです。力無く震える指の、手の、それらが滑り落ちていく瞬間。焦燥だとか諦念、いろんな残滓が込められた指先…。あの余韻の付け方がすばらしすぎる。たまらない。「ねぇ、」とあえかに呼びかける声もどうして、そんな。上手すぎる…。対して黒澤は立ったまま、自身の足下でうなだれるつばさを直に見れず…といった形。ふたりの間くらいにだけ光が当たっていて、いつの間にかそれ以外は真っ暗という…先ほどまでの光満ちあふれていた空間との対比。自分にとっての「光」が今は絶望に打ちひしがれて暗闇の中にいる。立ちすくむ黒澤と膝をつくつばさの高低差も良いです。この高低差に感情が詰まっている。

つばさが黒澤に向かっていく場面ですが、何パターンかありました。個人的には初期の、立ちすくむ黒澤と、黒澤に縋りつくようにしてから膝をつくつばさのパターン(フォトブックに掲載されているもの)が好きなのですが…いや、もう全部好きだ!全部好きです!!!4/14昼は片手で縋りつくパターン。黒澤に触れる前に、膝からがくりと崩れ落ちるつばさパターンなど。伸ばした腕が、一拍遅れて力無く落ちてゆく光景に胸を打たれる。4/16夜は頽れるつばさを支えようとする黒澤。4/17昼は完全に支えようとしている、黒澤も膝をつく。4/17夜も同じく支える流れ。4/18昼、黒澤に左手を伸ばそうとするが届かない。縋りつく前にくずおれるつばさ。それを座り込んで支える黒澤。最終的に同じ目線、同じ高さになるというのが良い。ここのつばさに接する黒澤の構図は序盤にも登場しています(お茶合戦の後)。リプライズ的な感じで考えると、泣き崩れているつばさに寄り添う黒澤という構図も解釈のひとつとしてめちゃくちゃアリです。いやもう解釈も何も全部大正解なわけなんですけれど!本当につばさソロ曲~つばさと黒澤の対話の場面がすっごい好きなのですが、たぶん毎公演"超えてきている"からだと思っています。果てがない。板の上でたったふたり、互いに気持ちをぶつけ合って、互いの芝居を高め合っていくような…そんな熱量を感じた場面でもありました。推しの芝居、改めて好きだな…と震え上がる、そんな場面でした。

あとどうしても書き残しておきたかったことがあって、私が確認できたのは4/15夜の回だけなんですが(※席運により)、最後の「ねぇ…」からの暗転のあいだに、綺麗にひとしずくだけ、ぽたりと流れた瞬間を見てしまって…。正直ここ横顔で、髪に隠れていて実際どんな表情をしているのか確認しずらい場面だし、涙なのか汗なのか分からないんですが、それでもひとしずくだけ、照明に当たってきらりと光って落ちたあの一瞬。すごく目に焼き付いています…。

わずか残された光の筋も消えて、舞台は暗転。正直ここの暗転に心救われていました。ほんのわずかな精神統一タイム、ハンカチ等で涙を拭うタイムです。こんなめちゃくちゃな情緒で次の場面を迎えられるのかともう、内心ハチャメチャです。

99番不在の職業訓練

「み~め~ま~~……」と聞き覚えのある言葉。マツイ・ジュニア・DTで発声練習をしているようですが、声に覇気が全くない。滝沢刑務官もしっかりやってくれないと、とちょっとムッとしています。なんだかなあなあなまま、その場は解散。つばさがいないと意味ないよ~みたいなことを言っていたような気もします。あとからセブンもやってきて、今日もつばさは顔を出せないことを伝えてくれます。坂佐口さんとの一件以来、また塞ぎ込んでしまったようです。黒澤の様子もちらっと話してくれるセブンですが、ここでDTが反応。いたのかよ!!とびっくりするセブン。DTのDT(童貞)いじり。黒澤が何か調べ物をしているという言葉が引っかかる様子。他のみんなは軽く受け流します。チャイムが鳴って、職業訓練に向かう3人。この後の「今日の職業訓練なんだっけ?」という受け答えが回替わりでした。*11セブンが答えてジュニアがコメント、の流れが多かったと思います。個人的なお気に入りはセブン「太鼓」ジュニア「俺それ得意な気がする」です。ジュニア役の方が関わっている作品だとかに絡めていたものがチラホラ。千秋楽は「合唱(翼をください)」だった覚えがあります。まさか後にセブンが羽ばたくことになるとは…。DTは「調べ物、調べものかあ……」とつぶやきながら、彼らの後をついていきます。ここの「調べ物かあ…」と言う場面、前にも出てきた「悪魔は悪魔ではない…!?」と同じ構図なのですが、状況的にだいぶ違うのがもう…!てなります。以前は黒澤の変わりように純粋に驚いていた様子でしたが、何か黒澤を探るようなそんな響きが少しだけあります。

黒澤の変化、淡路島再訪

調べ物をしていると噂の黒澤刑務官。大野木に向かって何かを訴えています。99番は冤罪だということを必死に伝えているようです。事件の真相を調べようとしていた黒澤。その様子を見て、大野木もまた黒澤のことを「変わったねえ」と評します。けれど今の君の方が良い、ということも言ってくれます。優しい…。ここで99番のことめっちゃ好きなのを指摘されたときにすごい隠そうとしてる黒澤刑務官の動きが好きです。今更すぎる。これは良い感じ?協力してくれそうな雰囲気かな?と思いましたがやっぱり駄目だったようです。いろんな事情があるものね…。大野木が使えないと分かるといなや、すぐにハゲジジイと大野木を罵る黒澤。変わってない!そういうところ変わってないよ!大野木はハゲじゃないよ!!反論。そんな小さな口論?をしているところに「あの!」と一声かかります。声の主は淡路島。シーンが切り替わってから舞台上段、下手側の柱の陰でこっそりふたりの話を聞いていたようです。ふたりが会話しているとき、ちょこちょこ反応をしていたのが印象に残っています(99番は冤罪で、本当の犯人は別にいると話しているあたり→ハッ!とする、鞄の中を気にする?99番のこと好きなのがバレてるところ→「えっ?」みたいな反応)。めちゃくちゃ気が立っている黒澤刑務官、階段をズンズン上がりながら淡路島に詰め寄ります。たしかここ5、6歩で登り切っていた覚えがあるのですが、何もかも勘違いでしたらすみません。脚が長い方の歩数を謎にカウントしてしまう。「だからお話することはないと言ったでしょう!?」と圧かけまくる黒澤。ここの丁寧なんだか乱暴なんだか分からない口調が好きです。ここで「事件の資料ありますっ!」と咄嗟にカードを切れる淡路島、良いです。それを聞いた黒澤は見せてくれと頼みますが、ここで調査の協力を求めるのも交渉上手の記者さんで良い。淡路島がまとめたファイルを黒澤と大野木が左右からのぞき込むようにして、神木坂つばさが関わった事件について振り返ってゆきます。(この資料、パンフレットを見ると上下逆さまのようにもみえますが…実際のところどうなんでしょう?)

回想

上段に黒澤、淡路島、大野木。舞台は少し暗くなって、雨模様。下段に神木坂つばさが登場。冒頭に登場したときと同じ服装。空色のフード付きのパーカー?にベージュのアウター、ブラウンのスキニー。このフードの紐が白黒の縞々で囚人服っぽい色味なのがすごい好きです。ここも合わせてきているのか偶然なのか…!?という感じではありますが。あと全体的にアースカラーっぽいのが良いです。優しげな印象。

どうやら映画の打ち合わせの後、友人たちとの飲み会の誘いに向かう電話をしていた様子。軒下から出るように、傘を広げて歩き出すつばさ。ちょうど屋根のようにも見えるセットなのが良いですよね。あとここの、つばさが持っている傘がビニール傘ではないところが大好きなんですよ。

上手へ歩いて、その後下手側へも。途中、人にぶつかりそうになって避けたり、避けきれずにぶつかりそうになって申し訳なさげに頭を下げたりしています。こういうところからも、つばさの性格が分かるようで良い…。両手で傘の柄を掴んでいるのもまた良い。少し気が弱く見えるというか、遠慮しがちな性格というか、自分より他人優先みたいな…、心優しい感じの雰囲気が出ています。自分はもう映画スターではないという自覚もまた、彼をそうさせているのかもしれませんが…。

引き戸を開けて居酒屋に入るつばさ。ここで引き戸を開けるときの手が一般の方よりも上めなのが好きです。先に店内にいた友人たち。友人たちのガラの悪さがすっごい。つばさが芸能人だからっていう理由で連れてきたのめちゃくちゃ分かる雰囲気。この友人たちは兼ね役(セブンとマツイの方)。星影ひかりのキメ台詞「地獄で懺悔しろ小悪党共!」を「地獄で会おうぜベイベェ」と言い間違える始末。言い方もすごい、チャラい!これには黒澤もブチ切れで「私がその場にいたら角瓶で殴ってやるのに!」と言い放ちます。すごくわかる。その黒澤の反応を見て淡路島が若干引いてるのがちょっと面白かったです。間違った台詞のときに、客席の方を向いて言ってくれるのでなんだか同じテーブルに座っている感覚になってしまいました。その後つばさが正しいキメポーズをやってくれます。たじたじ…というかすごく控えめにやっている姿がもう…!こういう飲み会の場でやらされているのが見ていて苦しい感じあるし、自信を持てていない感じが伝わってきて…。すごく居心地が悪そう。あとタバコを勧められて断っているところがすごく好きです。お酒もそんなに強くなさそうな飲み方。本当に良い子というか清い…。前半の日程だとここで居酒屋の店員さんがいました(森山局長と兼ね役)。ですが後半のどこかでいつの間にかいなくなっていてちょっとびっくりした覚えがあります。居酒屋の店員さんも(なんだこいつら…)みたいなめんどくさそうな感じでこの集団を見ていたのが印象に残っています。

とっとと帰ればよかったのに(みたいなニュアンス)という黒澤の指摘通り、つばさはこの場を後にします。ここの帰るところがまたやさしさ溢れていて好きです。「僕もう帰るね」という言い方がすごく好きだしポケットからお金を出すところもなんだか分からないけれど好きです。傘を開いて、去り際に控えめに手を挙げて帰るところのお芝居がたまらなくて…。なんで帰るんだと友人たちに揉みくちゃされながらでしたが、あまりこの場にいたくないなあ、というのが少し伝わってくるようで…。明日は予定があって早いからというのもあると思うのですが…!

場面は切り替わって後日。パトカーのサイレンの音。上手側、腰かけているつばさ。そこへ警察官らしき方がやってきます(ジュニアが兼ね役)。逮捕状を突き出します。午前11時28分、訳も分からぬうちに手錠をかけられてしまうつばさ。ここで、手錠をかけられてから本格的に動揺するのがすごくリアルで好きです。あまりにも唐突な出来事で、言葉だけでは飲み込めず、手首に嵌められた錠で事態に気づくところ。ここの一瞬の間がとても好き。ここからはつばさにとっても急展開。

事情聴取されるつばさ…。警官の方も増えてる(坂佐口さんと兼ね役)。ここで暴力事件の濡れ衣を着せられてしまいます。ハイボールめちゃくちゃ飲んで暴れて…という傷害事件。ここで背景に証拠のレシートが映し出されるのですが『居酒屋チェーン株式会社 03-5959-5959』…5959(ゴクゴク)!めっちゃ居酒屋でちょっと笑った。お通しx3が頭にきていた覚えがあるのですが、たぶん先に友人2人が入って、後から1人(つばさ)来るんで!みたいなオーダーの仕方なんだろうなと思っています。あとはひたすらにハイボール。濡れ衣きせられたときに「なんで嘘つくの?」「僕は途中で帰ったのに!」と言うのですが、その言い方がすっごく好きです。つばさが珍しく声を荒げる場面。でも言葉選びが柔らかくて、その絶妙なバランスに胸が苦しくなる。基本的に語尾が「な行」なのですごく柔らかい雰囲気があるんですよね。神木坂つばさのそういうところも好きです。

友人たちのあまりにも酷い仕打ちに肩を落とすつばさ。ついにワイドショーにも取り上げられてしまいます。ニュースの"あの枠"に収める演出、好きです。ちょっとかがんで枠に収まるようにしているところが地味に好き。いかにも容疑者です、みたいな表情で抜かれているのがまた…!悪い顔選手権ではない。コメンテーター(マツイが兼ね役)の方は元ネタ知らないのですが、冒頭で名前が挙がっていた方でしょうか?ADさん(砂川が兼ね役)がフリップ持って「巻いて巻いて!」みたいな動作していて細かいな~と思いました。ここの場面の移り変わりが好き。BGMにもしっかり合わせた尺の取り方。まんまと悪者に仕立て上げられてしまったつばさ。裁判所で判決が下される場面。冒頭のシーンと繋がる様子。ここの裁判官はセブンの方が兼ね役でやっています。眼鏡スタイル。ここの演出がまた良い。神木坂つばさを中心に、様子を窺うように黒澤・大野木・淡路島がぐるぐる巡る演出。陰謀渦巻く事件…みたいな複雑に絡み合った様子が伝わってくるようで好き。あとここで黒澤はしっかりとつばさの方を見ているのがポイントかなと思っています。すごい見てる。裁判官が木槌を打ち鳴らして、つばさに懲役五年の刑が言い渡されます。音に合わせてがくっ、と崩れ落ちる様とその表情がまたたまらない。ここでつばさを繋ぎとめていた糸がぷつりと切れた感じ。立ち上がってその場を後にするつばさですが、この瞬間の表情が最高に良かった…!一瞬だけ客席の方に顔を向けるのですが、ここの感情の抜け落ちた顔、何もかも諦めてしまったかのような表情…!本当に一瞬なのだけれど、ここに神木坂つばさの絶望感を一気に詰め込んできたのがすごすぎる。これだから推しから目が離せないんですよ!瞬間の演じ方が本当に上手い、なんであの一瞬にこんな情報量の多い演技ができるんですか…!?好き!!!色を失った感じの顔で…、虚ろというか…この瞬間がなんとも美しくて痛ましくて大好き。最後、少しうなだれたまま、こちらに背を向けてちょっとだけ静止するのですが、ここがメインビジュアルの回収、彼が99番になった瞬間なのかなと思いました。この一連の回想シーンは本当に良い。演出も好きだけれど、何よりも推しの芝居がたまらなくてたまらなくて…憂いや哀しみ、怒りや諦め…負の感情が多い場面ではあるのですが、そういった感情を演じるのがすごく上手くて…。ただただ圧倒されていました。

ここでドゥン…みたいなSEが鳴ってた覚えがあるのですが、それに合わせて大野木がピタッと止まる(そしてその反動の動きもしている)のが地味にツボでした。事件を振り返った後、黒澤がつばさを陥れた奴を地獄に送ってやるだのなんだの言っているところも好き。というか「地獄」というワードを使うあたり『中学生刑事・星影ひかり』の影響をバリバリ受けているのが分かって大興奮。クソブタゴミ野郎とか、みたいな刑務官としてはあるまじき暴言も吐いていましたね。下手側、客席の方を向いて言うのですが、ここの目のかっぴらき具合、ブチ切れ具合が本当に怖くて良い。腹の底から怒りが湧いてきているのがすごい分かる。怖いけどテンション上がってしまっていけない。33番(※淡路島です)を呼び掛けて各方面に探りを入れるように指示する黒澤。ここの捲し立てる言い方も本当に良かった(「どこかに99番をはめたクソ野郎が紛れ込んでるはずだ」みたいな台詞)。警察を動かそうとしても出来ないという大野木に「向こうが国家権力ならこっちは世論を操作してやりますよ」と言葉を吐く黒澤。これに対して淡路島がそうだそうだ!みたいなリアクションを取っていたのが印象的。メモを取りながらめっちゃ頷いていた。

映画撮影の準備

場面転換、下手側に黒澤。大野木と淡路島が去った後。照明も少し明るく、BGMも切り替わる。上手側にはつばさをはじめとする囚人たち…と、ここの場面転換の仕方が上手いなあと思いました。黒澤がくるりと振り返った瞬間がスイッチ。暗転を多用しない演出は個人的に好きです。

なんと刑務所で映画撮影をすることを提案する黒澤。滝沢刑務官がカバンから台本を出して皆に配ります。台本の表紙『プリズンブレイク刑事』(シンプルな表紙ですが、ちゃんと「滝沢」と署名がある笑) 内容はどうやら中学生刑事のパクリオマージュらしいです。セブンにもツッコまれていた。これに対して困惑した様子を見せるつばさ。いまさら映画なんて、といろいろ後ろ向きなことを言いますが…それはそうなるよね…。あれだけ苦しんだ後というのがもう。というかやっと職業訓練に戻れてまた皆と一緒に立っているだけでこっちとしては胸いっぱいなのですが…!いや黒澤の呼び出しだから来たのかもしれない…?これは全部妄想です。つばさの発言に様々な言葉を返す黒澤。少し曖昧な記憶なのですが、ここでも君は私の光発言をしていたような覚えが…あるのですが…違っていたらすみません。ただ、滝沢刑務官や他の囚人たちが居る前で言っちゃった!と感じた台詞があったのは確かです。頭を下げて、つばさに出演することをお願いする黒澤。そんな様子に囚人たちも協力してくれるようです。セブンが黒澤の為じゃなくてつばさの為、と言っていたのが好きだなあと思いました。つばさは"俺たちの"スターだからな!みたいな台詞だった覚えがある。舞台前方に立って、客席に向かって宣言するのがまた良い。

放映する場所がない…というつばさの言葉に対しては、タブレット端末を差し出してどこかで見たことのあるような映像を出してくれます。まさかのここで淡路島兄弟の父母によるYouTubeチャンネルが再登場!!呆然と台本を落とすジュニアのリアクション、好きです。「それウチの両親のチャンネル~~~!?」と言ったあとマジかよ…みたいな動きをしているのも好き。落とした台本はちゃんと他の方が拾って渡してくれていました。つばさはなんか「えっ!?」みたいな反応。

この場面で個人的にお気に入りの台詞があって、それが「君のスケジュールは向こう5年間うちがキープしている」というもの。懲役5年をこんな夢のある言葉に言い換えられる人間います!?5年間=懲役5年と気づいたときの興奮がすごかった。

そんなこんなで映画撮影をすることが決まりました。アクション担当はつばさ・セブン・マツイ。撮影とか裏方役はジュニアとDT。アクション担当に決まったセブンとマツイはめっちゃ嬉しそうでしたね。ジュニアはまあまあまあ…みたいな反応。

そしてさらに助っ人として坂佐口さんが登場!事情を聴いて協力してくれるようです。黒澤がこの件で奔走したのが分かるのと、つばさの元々の人柄のおかげなのかなと思って胸が熱くなる。

そんなそれぞれ映画撮影に向けて気合いを入れる場面ですが、DTだけは違う様子。ポケットからスマホを出して誰かに電話をかけています。「ちょっとマズいことになりました…」みたいな台詞。上段に現れたのは森山局長。どうやら黒澤の動向を探っていたようです。わりと推し定点なので、本当にそうだったか断定はできないのですが、映画撮影の話題が出たあたりからDTはそんな乗り気ではない反応だったように思います。一言くらい台詞があっても良い場面なのですが、何も発しません。このあたりからちょっと様子がおかしいのが分かるのかも?

場面が切り替わって、映画撮影の様子。つばさが手首の柔軟したり、ちゃんとウォーミングアップしてるところにプロらしさを感じる。撮影開始の掛け声からセブンとマツイを殴って蹴り倒してキメ台詞!「地獄で懺悔しろ!小悪党共!」ここで!かつての!名台詞!!!これには観客も大満足です。テンションぶち上がってしまう。そしてそれ以上に黒澤が感極まっている。「生きてて良かったあ~~~」(みたいなこと)を言って男泣きしていましたね。作中で一番泣いている人物かもしれない。案の定セブンマツイペアにいじられる。そんなセブンとマツイは師匠(※坂佐口さん)にアクションの出来を褒められていました。ここのいじりは日によって変わっていました。リアルに芝居を褒められているようで見ているこっちもほほえましくなる場面。

小道具とかしっかり準備しとけよ的な言葉。そしてDTの不在にツッコむメンバー。撮影が始まってからちょいちょいDTがいなくなるみたいです。

そして改めて(舞台下手側でグスグスしている)黒澤にお礼を述べるつばさ。その言葉でさらに泣きそうになる。そういうことは終わってから言いたまえ(泣き声)。そうでしたね、って控えめに笑うつばさがあまりにも愛おしくて胸が苦しい。そうしてずっと笑っていてほしい。ここで黒澤のケータイに着信が入ります。あまり良くない雰囲気の表情。ここの「黒澤さん?」と尋ねるつばさめっちゃ好きです。なんかすごいかわいい。用事があるようで、その場を後にする黒澤刑務官。上手側でわちゃわちゃビデオカメラを観ている皆に加わるつばさ。ここの「僕にも見せて」がすごいもうかわいい。みんなに囲まれているところがたまらないですね。あとセブンとマツイで「この俺かっこいい!」「どこが?」「全部!!!」のやり取りがけっこう好きです。テンポ感が良い。たまに「髪の毛!(髪型?)」とかも言ってた気がします。

真相は

上段に淡路島。後から黒澤もやってきます。先ほどの着信は淡路島からの呼び出しだったようです。ここで真の黒幕を淡路島が突き止めたことを伝えます。「厚生局法務省局長…」まあ森山局長のことなのですが、ここ下の名前まで言ってたような…言ってましたっけ?森山修一郎みたいな名前だった気がするんですが何もかも間違いかもしれないです。ここでバックの映像が四角い物体がくるくるしてるような映像だったと覚えがあるのですが、各方面で調査したものだとか証拠を集めてひとつの答えに辿り着いた…感があって良いです。

暗転、のちセンターでアクション担当のつばさとマツイが技の掛け合いの練習をしている様子。マツイが技を仕掛けてつばさが受けて、すごいすごいと褒めていたりフィードバックしていることが多かった気がします。ここで上手側からやってくるのが…砂川!序盤以来の登場です。何をやっている?映画の撮影ですけど…みたいなやりとりの後、ためらいなくマツイを蹴る砂川。突然のことに動揺するつばさ。こっちもびっくりした。砂川の追撃に「何してるんですか」と止めるつばさの声音が好き。焦りとか、動揺とか、少しの恐れとか、いろんな感情が混ざった、咄嗟に出た一声みたいな感じで。なんだなんだとセブンとジュニアもやってきます…が、みな砂川の返り討ちに。ここで遅れてDTが登場。「DTさん!」と助けを求めますが、それには応じないDT。様子がおかしいことに気づくつばさ。ここらへんで森山局長が出てきたり黒澤と淡路島が駆けつけてきたりしてた覚えがあります。(この辺うろ覚えで申し訳ないです…)ここで下手側からなんだ一体!?みたいなこと言って出てくる黒澤刑務官の走り方と止まり方がすごく好きです。本当に騒ぎをきいて駆けつけてきてくれたような走り。

そしてDT、黒幕森山局長に買収されていました。映画撮影が始まったあたりで大人しいと思っていたら…!(DTは映画撮影に関する台詞がほとんどありませんでした)つばさを売ることでDTの刑罰を軽くしてもらうという取り決めを交わしていたようです。非難轟轟のなかDTが発した「だって俺は薄汚い犯罪者なんだから」という言葉。黒澤が序盤で歌っていた『お前らは悪者、犯罪者…』だったり、常日頃から彼らに投げかけていた言葉がここで返ってくるのが…!上手い…!つばさも自分のことを「薄汚い犯罪者」と言っていたときもありましたが、そこでなんとか救おうと動いてくれたのが黒澤で。DTの場合は森山局長の提案が一縷の望みだったのかな…と思います。DTがつばさのことを悪く思っているとかは無い!と観ていて感じたので(あくまで私は)すごく悩んだんじゃないかとは…思うのですが…。みんながつばさのことを語っているときのはにかみ笑顔が忘れられないので…。

森山局長がいろいろ話しているときに、上手側でつばさが砂川に拘束されてるのですが、ここ…ここすごく好きです。背中に手を回されてグッと押されて肩外れそうな姿。苦しんでいるときの演技がすごく上手いので心臓がハチャメチャになります。あまりにも強く引かれているので、中の黒いインナーが肩口から少し見えます。他の囚人たちもインナーは同じ感じだと思うのですが、ここでDTだけ着ていないのが後々…といった感じ。

つばさの冤罪が森山局長の手回しによるものだったと判明しましたが、相手が相手で。また揉み消されてしまう…といったところに淡路島が駆けつけてきます。「今のやりとり、収めさせてもらいました!」と手に持ったカメラを掲げながら。ここで足をドン!としながら台詞を言うのが好き。登録者数101万人(100万人でしたっけ…?)を持つYouTuberの両親がいること、拡散したらどうなるか…と脅しをかける淡路島。登録者数に対して、ジュニアの「超えた!」がすごい好き。

ここからが映画撮影

動画が収められたカメラを奪うようにと砂川に指示する森山局長。「君らの映画撮影もここでジ・エンドだ」的な台詞。それに対して「そうだ…映画だ…」と気づく黒澤。99番も何か気づいた様子。「これは映画撮影なんです」とみんなに言ってからの、黒澤の発破で映画撮影の続き、もといカメラ奪還が始まります。ここの掛け声かっこいいですよね。あと態勢が好き。BGMも変わって、背景とサイドに映画のフィルムのような映像が映し出されます。ここで本当にカメラ回ってる演出だ!と感心した覚えがあります。そしてここからの追いかけっこ具合が見ていて楽しい。危機的状況ではあるのですが…!カメラを持った砂川を皆で追いかけています。砂川(役の方が)得意のパルクール!舞台を縦横無尽に動き回る様はもうすごいですね…!リアルに驚く。マツイとかも素直に「おぉ…」と感動していました。すごく分かる。そんなマツイは隙間を潜り抜けようとして引っかかっていたりしました。ここで黒澤が助けてあげてるのがちょっと良い。砂川追い詰めたぞ!と思って下手側に固まっているときに、黒澤の股下から出てくる砂川がツボです。脚の長さがここで仇になるとは!笑。ちょっと羨ましい。ここでDTにカメラをパスする砂川。他のみんなは砂川が持ってると思っているのでめちゃくちゃ突っかかるのですが、その様子がどう見てもヤンキーが絡んでる図なので面白い。特にガラの悪い男たち(黒澤とセブン)が砂川を囲っていた覚えがあります。急にカメラを渡されてアタフタしているDTをマツイが発見。「獲ったど~~~!」とDTからビデオカメラを奪い取ります。「マツイさんナイスです!」つばさにカメラをパスするマツイ。ここの受け取り方すごくスマートで大好き。上手側に去っていく皆。追いかける砂川。DTは足踏みしながらアタフタしたままです。その様子に「お前も行くんだよ!」と言う森山局長。その一言でDTも皆の後を追います。

VS 砂川

みなそれぞれに逃げていったようで、つばさがジュニア、淡路島と合流。しかしここで砂川に追いつかれてしまいます。つばさに逃げるように促すふたり。ここからバトルシーンの連続で非常に熱い展開。まずはジュニア、淡路島と砂川。バトルに関してはあまり知識がないのでひたすらにわあ~!かっこいい…!と思いながら観ていました。ジュニアと淡路島は、さすが双子ということで連携しながら戦っていました。ハッ!と掛け声を合わせていたり、何かの拳法のような動きをしていました。特に蹴りがかっこよかったです。淡路島は衣装の翻り方が良いですよね。砂川に対して優勢になったあたりで、ハイタッチをしようとしてわちゃわちゃなっているのが良い笑。お兄ちゃんだろ!とか言い合っているのが好き。砂川もけっこう強いので反撃。淡路島が先にダウン。兄の元に駆け寄るジュニア。ここで黒澤刑務官が登場。登場の仕方もまたかっこいい。走ってきたところを、柱に手をかけて止まった感じだったと思うのですが…ここのシーンなのか前だったか後だったか正確に覚えていなくて申し訳ないです。というかそれくらい誰かの危機に駆け付ける場面が多い黒澤刑務官…?それともうアクションが映える映える!まず構えからしてめちゃくちゃかっこいい…。ちょっと重心低めな構え方でしょうか。タッパもあるからすっごい舞台映えするかっこよさですよね…。最後は倒れた砂川にマウントとる感じで殴るんですが、その瞬間の表情が良かった…!ちょっと悪い感じに笑うんですよね、淡路島兄弟が「黒澤さ~ん♡」ってメロメロになるのも頷けます。両手を胸の前できゅっとしてメロメロになっていました。共感しかない。黒澤を追いかけて上手へ捌ける時に、広げた手で砂川の頭をさりげなく叩いていくのがツボです。砂川にとっては追い打ち。だいぶボロボロですね…。

VS DT

つばさが逃げた先、次に合流したのはセブンとマツイ。お互い安心しているようですが、そこで現れたのはDT。ちょっと舐めた感じでDTに近寄るマツイですが、殴られてしまいます。まさかの武闘派だったDT。役者さん個人の得意なことを活かしてくるパターン。囚人服を上だけ脱いだらなんとそこにはめちゃくちゃ鍛え上げられた上半身が!すっごいムキムキでした。相手を投げ倒す振りをしているときのSEの重さから強さが溢れ出ている。ボクシング経験者の素早さと力強さで本当にす、すごい…と感じた場面。そしてその動きについていっているセブンとマツイもすごい!セブンはアクロバティックが得意なのか、バク転でDTの攻撃をかわしていたりしました。これには観客もマツイも(?)感心。残念ながらやられてしまうのですが…。まだ行けるか!?みたいな感じで煽ってるマツイとつばさ。若干推しの中身が出ている。もしかして唯一はしゃげる場面だったのかもしれませんね…?セブンの戦法もいろいろありましたね。最終的に羽ばたき始めていたりした(千秋楽には羽音のSEまでつく仕様)。あと歌ってた。ここのセブンの倒され方がすごいなめらかで好きです。

やられてしまったセブン、満を持してマツイの登場…!つばさを逃がして、俺に任せろ!という場面かな?と思ったら「ここは任せた!」と爆速で逃げようとします。さすがに連れ戻されていた。マツイのこういうところ良いですよね…。そんなマツイは独自の戦法で戦おうとしていました。少林寺拳法的な…?太極拳的な…?後半はバリエーションが増えていましたね。酔拳とか蛇とか…。会場でも笑いが起きていた場面。なんかもうすごいここカオスだった覚えがあります笑。最終的にウワー!!!てボコスカ叩きまくるところがめちゃくちゃ好き。そうなるよね!笑

DT強すぎる…というところに師匠・坂佐口さんが登場!のようですが、何か勘違いしているようです。殺陣の稽古かと思っている。慌てて師匠を止めようとしますが、そのままDTのもとへ。バーサク状態的なDTなので、構わず師匠に殴りかかります。それに対して全力で応えちゃう坂佐口さん…。しかもめちゃくちゃ強い。裏拳で返してた気がする。本当に殴る奴があるか!?みたいなこと言ってた。殴りかかってくるDTの腕をうまく棒に絡めて間合いをとって…みたいな玄人の動きをしていた。ここのSE合わせるのとかけっこう大変そうでしたね。そして坂佐口さんは最後まで勘違いしたままなのが良いですよね…。良い役者になれんぞ!!みたいな説教をする坂佐口さん。DTを制した後、いいからいいから、って感じでマツイたちと一緒にその場から立ち去ります。DTですが、たぶん裏切りがバレたあたりでインナー着てなかった気がするんですよね。すぐ脱げるように、ということかもしれない。どの日か覚えてないんですが、上を脱ぐときに下もちょっと脱げたのか、パンツのゴム部分が見えていた回もありましたね。(後にセブンに指摘されていたけど気づいていない)

VS 森山

ひとり逃げている99番。下手側、格子の向こう、拳銃を手にした森山に追い詰められてしまった場面。ここのじり…と後退していくところがちょっと好き。追い詰められている99番の元に、遅れて到着する黒澤。ここで勢い余って「つばさ!」と呼びかけてしまうところが良い…!アツい…!改めて森山局長の眼前に立つ黒澤。拳銃を取り出して相手に向けるところのこの緊張感。99番も固唾をのんで見守っている感じ、すごく好き。あとやっぱり黒澤刑務官の眼力はすごいですね、良い…。相手の反応を窺いつつ…、目は逸らさないままで拳銃を置きます(ちょっと高くなってる台のところに)。99番がちょっと「(えっ…?)」みたいな感じでそれを見ているのが地味に好き。そして黒澤が胸元を緩めてから「行くぞつばさ!」って言うのがもう…!こんな胸熱な展開…!!好きしかない…!!!

ここの黒澤のアクションはとびきりかっこいい…!脚を絡めてなんかすごい…すごいかっこいい動きをしていた…!!あれなんて言う技なんですか!?タッパある人間の脚がはちゃめちゃになってて大興奮。次いで99番の攻撃で森山局長の攻撃を手でいなしてから蹴り、なんですが、ここがもう最高でたまらない…!大好きです。まず基本的に自分から攻撃を仕掛けるっていうことが今までほとんどなかった99番が、相手を倒そうとしているところで心臓がめちゃくちゃになる。そして蹴り!黒澤はけっこう拳で殴るタイプだったように思うのですが、99番は蹴り技メインなのがすごい嬉しい。興奮する。かつての中学生刑事「星影ひかり」が蹴りを使っていたことも相まってテンション上がりました。あと打点の高さ!リーチの長さ!これはもうしっかり舞台映えだしかっこいいし最高です…惚れてしまう…。そこからの伏している黒澤に手を差し出して引っ張り上げるところなんてもう…!!!アツすぎる…!!かつて銀幕の中で輝いていたスターの面影を見てしまう…。共闘激アツすぎます。あとお二人とも大きいのでわりと迫力があって楽しい。

黒澤と99番が劣勢になったとき、なんと坂佐口さんが登場。めちゃくちゃ強い味方来ましたね!ここからは森山局長と坂佐口さんの一騎打ち。黒澤と99番はいったん引いて回復待ち…な感じ。安全なところに移動するとき、ちゃんと99番を先に行かせている黒澤刑務官、好きです。舞台の上手上段あたりで息を整えつつ二人の戦いを見ている様子。

ごめんなさい、ここめちゃくちゃオペラで定点観測していたので99番以外の記憶がないです…。無音の演出、途中から森山が鉄パイプ(のような物)で坂佐口さんを殴打し始めるあたりは覚えています。ここの鉄パイプ、物語の初めからずっとあったのが驚きでした。初見のとき「どこから出した!?いつあった!?」と思っていたのですが、しれ~っと最初からずっと置いて(刺さって?)ありましたね。全然気がつかなかった…。二刀流みたいな感じで持って、くるくるっと回りながら戦っていたりしました。わりと難しめな技も披露していた覚えがあります。

最終的に皆が集まって森山局長を倒す流れになるんですが…。ここからの台詞がすごい曖昧で申し訳ないのですが、森山が「クズ共がーッ!」とかいろいろと吼えた後の99番の台詞がすごい良かったです。満身創痍な姿で「クズじゃない…」「僕にチャンスをくれた」とか、言うんですが、ここの台詞が物語冒頭で大野木が言っていた「クズじゃないよ(囚人たちへの感想)」、プリズンパラダイス(仮)の「セカンドチャンスをくれる場所!」に掛かっていてすごく好き。ここまでの物語のなかで、いろんな人がクズだなんだと罵っているところ見たり、自虐をしたり、それでも再びチャンスに巡り会えたことだったり…99番が、つばさがここまで過ごしてきた時間が詰まった台詞だったなあ、と思っています。全文が思い出せなくて本当に申し訳ないので円盤が欲しいです。そして最後に森山に対してクズなのは「あんただ!」と、叫ぶシーンがもう…ありがとうございます、最高すぎます。こんなに声を荒げる99番なんて初めてだし、すごく強い口調だし、なんかもうときめきとか熱さで心臓を鷲掴みにされてしまいました。好きだ…。

ここから最後の盛り上がり!なんと!滝沢刑務官の生歌がBGMです!!豪華すぎる。舞台下手の上段で高らかに歌い上げています。冗談抜きで劇場に響き渡る美声でしたね。すごい…。ば、バフかける役ですかね!(たぶん違う)

ここはみなで共闘して森山局長をボコボコにする場面なのですが、それぞれ違う戦い方をしていて面白かったです。マツイは森山が落とした鉄パイプでスイングぶちかましていて…笑。ウオオーッ!てめちゃくちゃ喜んでいた。そして99番が首根っこ掴まれてもがいているところに、大野木が一発かますところがすっごい好きです。いかにも殴り慣れてません!みたいな殴り方で…。たぶん彼も99番の言葉に心を動かされた一人なんだろうな、と思っています。そうでなかったらこんな上の人間に逆らうようなことはしない人間だと私は感じたので…。あとめちゃくちゃ申し訳ないけど99番の苦しんでいるときの推しの芝居が上手すぎて良かったです…。なんでそんなぼろぼろになってまで美しいんだろう…。

そこから黒澤たちの連撃、そして最後には99番渾身の回し蹴り!倒れ伏した森山局長に向かって指を指しながら「地獄で懺悔しろ!小悪党共!」ブラボーーーー!!!!!かっこいい!!!!!最高!!!!!ここでかつての名台詞!!!もともと映画撮影の段階でラストはこれ!と決めていたのは分かっているのですがそれでもこれは激アツですよ!!!照明さんもありがとうございます。ここで光が射すのが最高!そしてこの回収は上手さには大興奮。たぶん黒澤も感極まってる。そして気が抜けたように少しよろめきながらもはにかむ姿が…暗転のさなかに分かるのがすごい好き…。笑い声と共に暗転。大団円です。ここで初日と千秋楽はしっかり拍手があったように覚えています。この時点ですごい拍手だった。

ED

いろいろ衣装を直しつつ*12…笑、黒澤と99番以外の囚人たち。点呼の場面。77番、55番、裏切り者の29番…でみんなウェイウェイ煽っていたのが面白かった笑!かつての99番を嵌めた張本人と協力者は…なんと囚人の仲間入り。47番が砂川(真面目な返事!)で88番が森山局長だった気がします。あの厳つさはどこにいったのやら、方々に媚びるおじさまに…笑。衣装替えに手間取っていた様子。前後逆に服をきていた時がありましたね。黒澤を煽ってはよく怒られていた。

そして今日は99番…もとい神木坂つばさの復帰作の上映会らしいです。早く観たいんでしょみたいなことをマツイにいじられたりもしつつ、黒澤がリモコンをピッとしてモニターが降りてきます。*13「俺ここ~♪」とベストポジションに位置取ったマツイをどけてセンターに座り込む黒澤刑務官。さすがです。

街中をバイクで走っている様子が映し出されます。ガレージ的なところでとまった後「おっ?」と囚人たちの間でひそひそ声が上がります。なんかもう私もドキドキしてしまいましたこの場面。バイクから降りて拳銃を敵に拳銃を打ち放した後「また会おうぜ、クソ野郎共」と台詞を決めたのは神木坂つばさ!これって…とざわめく囚人たち、そしてそれを見て「9"9"番"~~~~~~~!!!!!!!」と泣きながら叫ぶ黒澤刑務官…わ、分かる~~~~!!!!!!こんな嬉しいことがありますか…。黒澤の口癖が!ここで!なんかもういろんな感情でワーッとなって泣いてるんだろうなあ…、そうだよね…!

そして流れる音楽。映像の中のつばさも一緒に歌います。『俺の心の中にいつも輝く光、それはあいつ 僕のスター』…い、いつの間にイメージソングが出来たんですか!!!???聴けば聴くほど歌詞が99番…神木坂つばさ…いや、推しなんですが…!?『君はスター』!?!?そうです!!『みんなにとってのラッキースター』そうです!!!会場みんなにとってのスターでもあります!!!正直めちゃくちゃ泣いてしまったし歌詞が本当に良くて…。テーマソング…?

サビがひとつ終わったところで映像の中のつばさが「ちょっと待ってて!今、行くから!」と。えっ?行く?来るんですか?!!?みんなもウワウワしている私もウワウワだったしというかそりゃあ最後には板の上にいてくれなきゃ!!という気持ちでハチャメチャになってしまった。そして生の衣装の破壊力たるや。最高です。スタイリストさんありがとうございます。黒のショートブーツ(良い!)、レザーっぽい黒のぴったりとしたパンツ(最高!)、赤いニット(最強!)、フード付きの黒いロングパーカー(シルエットが満点!)…全部良い!!!優勝ってこういうことを指すんですね。個人的に赤と黒がすごい似合うなあ、と思っていたのと、細身のパンツとブーツのスタイルが大好きだったので、もう本当に理想の姿をお出しされて感動です。あとこのスタイルのブロマイドめちゃくちゃ欲しいんですがこの世には存在しないんですか!?

下手側からセンターに向かって嬉しそうな笑顔でやってくるつばさ。かつて「99番、入ります…」と言っていたところと同じ場所で…こんなにも晴れやかな笑顔でやってきてくれてもう嬉しいです…。 それを迎えようとする黒澤ですが、つばさ…99番は人気者ですからね、みなが集まってきて機会を失ってしまったのがかわいそう…。囚人たちだけじゃなくて、大野木とか、坂佐口さんともワイワイしていて、この様子ぜんぶが愛おしすぎます。推しの人柄込みで好きな場面。「ありがとうございます!」の言い方とかすごい好きです。

そこから再び歌に入るのですが、ここで(ちょっと弾かれちゃった)黒澤がひとりで歌い始めるのがすごくすごく好き!

『俺の心の中の ずっとずっと奥できらめいている こぼれそうな光』

この歌詞が本当に大好きで、劇中でいちばん胸に響いた言葉かもしれません。かつての黒澤の心を掬い上げた光、黒澤の人生を照らした光、そして今も輝き続けている光…、いろんな想いが重なって紡がれたこの一文。すごくすごく愛おしいです。舞台99の、核に近い言葉かな、と私は感じています。あとこの後からのサビが「"僕"のスター」から「"俺"のスター」に変わっていた気がするのですが私の幻聴でしょうか?黒澤からつばさに対しての歌でもあるし私からあなたへの歌でもあるしなんかもう感情がハチャメチャになる。

そこからそれぞれ各パートを担当して歌うのですが、あてられている歌詞もまたキャラにあっていて胸がぎゅっとなる。あと下手の方で高らかに歌い上げている神木坂つばさが本当に愛らしくて好き。あと観る度に歌が上手くなっていて好き、伸びしろしかない。サビ前の「前だけを向いて 走れそうな気がするんだ」あたりで、つばさを背をそっと押して皆の輪に入れる黒澤刑務官がめちゃくちゃ好き。ここの表情がすっごい良いんですよ…!つばさも少し押し出された感じで一歩前に出る様子がもう…ここ全部最高です。この曲全部良いです。あとやっぱり他の方よりも大きいのでセンターで踊っているとすごい映える。

最後はみなで集合して「君はスター」と歌うのですが、ここの響きが回を追うごとに本当によくなっていって…!めちゃくちゃ歌の上手い滝沢刑務官の安定した地盤があるからでしょうか。毎回「前回超えてる…!!」と思いながら聴いていました。だいたいここで泣いてる。最後は決めポーズで締め!なのですが、この直前に黒澤と目を合わせてニッとするのが最高…。つばさは赤、黒澤は青基調なので並んだときのバランスも良いんですよね!背丈も大体同じくらいで…。主演と準主演的な立ち位置で見ています。隣にいてくださって本当にありがとうございます…。メインキャストの中での先輩…。あともしかしてなんですけれど、ここのそれぞれの立ち位置、パンフレットの集合写真と同じ位置ですか?もしそうだったら最後までエモーショナルたっぷりで感謝しかない…。

カーテンコール(初日と千秋楽について)

カテコは各回で担当の方が一言、といった感じ。カテコで推しが登場するときのBGMのタイミングが物語序盤で出てくる楽曲の『人生はこんなに明るく素晴らしいって 初めて分かった気がするよ』の部分なのがすごく好きでした。カテコに関してもまあ…いろいろありましたが…ありましたが初日と千秋楽のことだけ、当時書き残していたメモから抜粋して置いておきます。

4/7 カテコ挨拶・Wカテコ

めちゃくちゃ喜んでる!!!のが伝わってくる。もう笑顔全開でかわいい、好きです。こんなに笑顔が素敵な人見たことない。笑顔が似合う。ずっと笑顔でいてほしい……。「うれしい」と呟くような姿。忘れられない。劇場内に降り注ぐ、鳴り止まない拍手の雨。それを一身に受けて、ゼロポジではにかむ姿…。たぶん今日のことをずっと覚えているんだろうなあ。最高の瞬間に立ち合わせてくれてありがとうございます、好きです。客席を見渡して、本当に嬉しそうでよかった、私も嬉しいです。下手から一人で捌けていくところに感極まってしまった…。

4/18夜 みんな一言ずつ挨拶

みんなの挨拶聞いてるうちに泣きそうになってるじゃないですか!!!千秋楽までずっとにこにこ笑顔で楽しそうにみんなの話聞いてたりおしゃべりしていた姿を見ていたので、なんかもう、この泣くのを耐えている表情がすごい印象に残っていて…。「泣くつもりじゃなかったのになあ」という一言をやたらと覚えている…。 
Wカテコ 君はスター♪と歌いながら。
トリプルカテコ 「初座長おめでとう!」胴上げ ?!何?!?私もびっくり
クアトロカテコ 楽屋トーーク!さみしさのマウントをとってくる後藤くん

最後みんなの拍手よりも大きい声で「ありがとうございました!」と言っていたのを覚えています。

おわりに

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終演後、博品館劇場前

11日間、全17公演、駆け抜けましたね…。私にとっては本当に嬉しくて、楽しくて、きらきらしてて、幸せな日々でした。

こうして応援させてもらってから、初主演の舞台を見届けることができたこと。そしてその舞台の内容が素晴らしかったこと。カンパニーの皆さんが推しを大事にしてくださったこと…。そのどれもが嬉しくて。正直、初主演・初座長の舞台でこんなにもお祝いしてくれることなんて、そうそう無いんじゃないかな、と思っています。だってもう初日の拍手なんて、今でもはっきり覚えています。拍手ってこんなにも雨のように降るんだ、と初めて知りました。その拍手の音にはきっと「おめでとう」とか「ありがとう」とか、祝福も込められているんだろうな、と思います。私も万感込めて拍手を送っていました。素敵な贈り物を彩るひとつの舞台装置になることができて嬉しかったです。そしていち観客としても、すごくすごく幸せな体験をさせてもらいました。

そしてこの舞台99という作品は、私にとって「光」のような作品であります。特に黒澤の台詞にすごく共感があったというのが大きいかな、と思っています。周りの環境が大変な時期、自分も辛いときに板の上に立つ推しに出会って、推しに魅せられて…。特に2021年の4月なんて、これからの未来に不安しかなくて、でも、私は推しに出会って、この舞台に巡り会えた。私の生きる道筋に、やわらかく射し込んだひかり。前へ進んでゆく推しを見て「私も頑張ろう」と思えたから。私が推しへ抱くこの気持ちは何なんだろう?と思っていたのですが、この舞台99を通して、キャラクターへの共感という体験を経て、少しだけ分かったような気がします。

「誰かの光になるように」推しが度々選ぶ言葉のひとつ。私はこの言葉を選ぶ推しが大好きですし、これからも大事に受け取っていきたいな、と思っています。舞台99、私にとって「光」の物語でした。出会えて良かったです。本当にありがとうございました。

 

2021.4.7-18 博品館劇場

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[余談1] エレベーター内部に貼ってあるポスター。エレベーターでひとりになったときはもうめちゃくちゃに撮ってしまう

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[余談2] エレベーターにひとりだと無限に撮れます。CASTの一番初めにお名前があって思わずにっこり

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[余談3] TOUCH-AND-GO-COFFEEにて つばさイメージで作ってみました

*1:重心を落として両手でピースを作る(全部で四本指が立っている)、手を重ねて『7』を作る、全身で『7』を作るパターンを見た覚えがあります。

*2:皆さんご存じの通り、野球の松井選手の背番号から

*3:「囚~人♪就寝♪」とかもけっこう好き

*4:自分の心臓と取り替える・服にしまう・バスケットボールのようにして投げる・踏み潰す等・・・だいぶパターンがありました。

*5:4/13夜 お茶が舞台下に落ちてしまう。いつかやるとは思ってた。ライトにぶち当たってましたが大丈夫だったのかな…?舞台から降りないように、這いつくばって手を床に伸ばして取る黒澤刑務官。届くんですね…

*6:「おはヨークシャーテリアわんわん!」「おは妖怪ウォッチッチ♪(良いのかこれ?)」など

*7:4/13夜から音源が変わっている…?

*8:レミゼ、キャッツ、リトルマーメイド、宝塚、髑髏城(!?)、ハリーポッター、ロミジュリなど

*9:休みとれなくてごめんね!」「いえ!」、「こないだの出待ちぶっ殺しといたから!」「チェキチェキ!」「ファンクラブとか興味ある?」「チェキ会とか興味ある?」「好きなハリーポッターは?」「ハーマイオニー」⇒後に魔法で戦おうとするマツイ爆誕、「つばさ組の募集(ヅカ?)」、はけるときにセブンがちょっとつまっちゃってふたりとも笑ってる→マツイ「なんであいつら笑ってるんだ?笑」

*10:4/14昼夜、4/18夜など。特に千秋楽はすごかった…

*11:「フラメンコ」「太鼓」「落語(落語の舞台が控えていた)」などなど。「魔法」ありましたっけ?ツイステもしくはハリーポッター絡みのがどれかあった覚えがあります。

*12:たまに黒澤のシャツが出ていたりしていた。セブンの髪型は暴れ倒した後みたいな感じ

*13:このリモコン、床に置いてあるのを拾ったり、ポケットからだったりいろいろあった気がします。気のせいかも