いい子でいさせて

お花畑からお送りします

リーディングシアター『アドレナリンの夜』第七夜 感想

れいとうです。
リーディングシアター『アドレナリンの夜』第七夜の感想です。

今回、推しの初朗読劇(※初かどうかは諸説ありますが、有観客かつ公演としてやる朗読劇としては初という解釈で自分を納得させました)だったので行かねば!と思い行きました。私個人としてはホラーがすごく苦手なので、なんで?という気持ちも抱きつつですが…。本当に、なぜ…?*1

オープニング+単独の話が8本、全員での話が1本といった流れ。単独の話は葉山さん→涼星さん→蒼井さん→森川さんの順。1巡目(4話)が終わったらまた葉山さんから順に物語が始まります。
立ち位置も交互。推しは1巡目は上手、2巡目は下手側で朗読。最後の話は上手も下手も中央にもいますが、ラストの盛り上がりでは下手側にいることが多かったです。
推しは演者Bという役。オープニングでは上手から数えて2番目の位置。黒いセットアップ。大大大大大好みなヘアカラー。あまりにもビジュアルが良すぎる。既に最高。声も良い。声が良いって何するにもアドバンテージ。俳優になってくれて本当に良かった、なぜかオープニングから感謝が止まらなくなってしまいました。ありがとうございます。

開演直後は(おそらく)下手側?から長い黒髪の幽霊役の女性が移動。セット真ん中にあるキーボード奏者の方ですかね?あと啜り泣き?かなんだか分からない声が聞こえてくるんですが、幽霊は下手側にいるのにその声は上手側から聞こえてくるという謎現象が起きていた。下手側はちゃんと聞こえていたんでしょうか?

演者4人が出てきて、これから始まる物語の案内人のような台詞。舞台セットは、上に額縁のような雰囲気のモニターが3台。ここにいろいろ映像が映し出されます。開演前はなんか知らないおじさんの映像が流れていた。誰?つとむ?演者4人の台詞途中で客席演出、Cの10番あたりに何かいたっぽいです。小さく悲鳴だけ上がっていた。それ以外は客席演出は無し。けっこう横幅もあるホールなので、真反対にいると何がなんだか謎のままかも?
タイトルはうろ覚えです。ごめんなさい。モニターをなるべく見ないようにしていたので…。
①アドレナリンの夜
葉山さん、ラジオの話。そんなことある!?って感想。
②ビル
夜警の話。夜警!?でテンションが上がっちゃって…塔の警備員が頭によぎってしまい…。監視モニターに知らない少女が映ってて、警備室まで来ちゃう話だったと思います。
渾身の「ママーーーーーッ!」にちょっとびっくりした。横になって仮眠するには絶対に足りないパイプ椅子の数(人による)。ギュルルルルル…という音がなったんですが、音の低さと表情から、まさかお腹を下したのか?と思ったらお腹が鳴った音でした。結構SEにクセがありますよね…?そして推しの怯える演技、天下一品です。唯一無二。最高。目を見開いてわななく様子、早くなっていく呼吸…。観ているこっちの心臓もバックバクです。こんな最高の怯え方をされては…もう!恐怖で呼吸が浅くなっていく演技が本当に上手い。めちゃくちゃに大好き。最後は赤いライトに照らされて終わり、なのですが…これまた赤い照明が似合う!!!顔のパーツの凹凸がぼやっと浮かぶところが好き…。謎に大興奮して終わった。
③エレベーター
蒼井翔太さん。テンパってボタン押してる映像が、本当に滅茶苦茶にボタンを押しまくっていて、シュールで笑いそうになった。つい先ほど自殺してしまった方の所属と名前を教えるという、コンプラガバガバ会社で不安にもなった。あと、身元確認ってこんなに早く済むものなのかな…?この事故で人体がどれくらいグチャグチャになるのか分からないですが…。
④ビデオレター
森川さん。私はこれが一番怖かったかも。結局どうなっちゃったんだ…。ビデオにだけしか映ってないと思ったら普通に「いる」…。一家全滅しそう。
⑤棺?
2巡目の葉山さん。亡くなったと思ったら出棺間際に息を吹き返してしまった話。始終そんなことある!?という展開でそこばかり気になってしまった。意外と博識な少年。観客として向いてないかもしれない。声優さんは、1巡目とは違い少年役。さすが、声の切り替え方が素晴らしかったです。
⑥ドライブ
え!!ドライブデート!!??あまりにも出来すぎたシチュエーション!?ありがとうございます!!!
ちょっと調子乗ってる青年とその彼女でドライブデート。いいですね〜。というか当て書きを疑うくらいにぴったりな話を持ってこられて驚いていた。謎にドライブデートに馴染みがある。あと、ちょけたときの言い方とか、こういう言い方する〜っ!て感じて好きが溢れた。ちなみに、ドライブしているときの照明も意外と凝っている。(高速道路を流れる光線みたいな感じ…でも場面的に山道だったような…)
これはグロっぽかったですね。映像が特に。おじいちゃん?も出てくるし、車内に彼女"たち"が居たみたいだし、霊的なものに囲まれまくってる。大変。
⑦何の話か忘れました。事故物件の話?
蒼井翔太さん。ビール?飲み会のときのクセがめちゃくちゃ強いことは覚えてる。あとこの女の子の映像が一番怖かった。そういう加工は本当に勘弁して。
⑧ホテル?
森川さん。ホテルに泊まってたはずが病室?みたいな話。これも扉の向こうの看護師がシュールで怖かった。すごく棒立ちだった。結局狂っちゃったの?
⑨朗読劇?
これは舞台に全員上がっての朗読。立ち位置は上手と下手いったりきたりしてた覚えがあります。

下手側。登山?をしにきた4人。過去の思い出を振り返りつつ…。ここでみんな突然ブッ込んできて笑いました笑。蒼井翔太さんはすごいねっとりとした台詞回しになってたし…笑。推しは牛乳バトルロワイヤル(良い声)で笑いを取れて嬉しそうでした。何よりです。エルマーガチ推し女子が謎にキャラ濃くて面白かった。カマキリみたいな走り方のイジリはちょっと胸が痛かったけど…。好きな子ほどいじっちゃうのは分かるけど女子からしたらムッとしちゃいますよね。

推しが「もうやめよう」と持っていた本を閉じるのですが、ここの声と表情、仕草がもう全部全部良くて一気に引き込まれちゃいましたね…!!!すぅっと温度の下がる感じ、落ち着いた低い声がまたここで生かされている!好き!「舞監さーーーん!」て叫ぶところも良い。少し素を感じられる。あとどこの場面か忘れてしまったんですが、上手側で後ろを振り返る場面で本のページ部分に手を添えている姿が最高でしたね。本当に手が美しい人間です。
4人でいろいろと口論の末に…最後は特大のびっくり、舞台装置が倒れるという演出。ドデカい板がバーン!と倒れてくる感じ。たしか真ん中ふたりが倒れてくる板の穴の範囲におさまるようになっていたかと思います。これ推しだったら身長の高さでアウトになるなあと思いながら観ていた。巨大なセットということに加えて、落ちてきたときの音も大きいので結構びっくりしましたね。その後の暗転は、黒子ではなく白いタイツの人間(お化け?)が袖まで誘導していたのが印象に残っている。
結構ざっくりな感想ですが、全体的に怖いというよりも本の内容自体が気になってしまいました…。曲や演出、特に最後の場面は良かったと思います。あの結末にどう感情を持っていくかというのも重要なポイントなのかもしれませんね。推しの、恐怖を感じている芝居がとてつもなく最高だということを再認識した夜でもありました。本職の方に囲まれての声の芝居でしたが、負けず劣らず素晴らしかったです。新しい一面を発見できたのかも?私にとっても興味深い体験となる舞台でした。ありがとうございました。
そういえば、現場に持って行ったはずのお気に入りのハンドクリームがこの日以来どこにも見当たらないんですが…。
2023.9.30 東京建物Brillia Hall

*1:推しもホラーが苦手なはず