いい子でいさせて

お花畑からお送りします

舞台「炎炎ノ消防隊」~神奈川公演感想

れいとうです。

今回は2022年明けてから初めの観劇、舞台「炎炎ノ消防隊」の感想です。というか年明けから記事が山ほど貯まってしまって幸先が…なんですが、少しずつ消化していけたらと思います。

感想

まず、原作はほぼ未読での観劇でした。推しの役が頭の良い役らしい?というくらいの事前情報。また雰囲気の違った推しが楽しめるぞ…!とわくわくしていました。

実際、推しの演技はめちゃくちゃ良かったですね…!!悪い顔が最高に似合ってしまう。序盤で森羅に説明をするところの演技が特に良かったですね。「世界を滅ぼす亡滅の炎~」(みたいな台詞)の表情ったらもう…!立ち位置も他のキャラよりも少し高いところにいるので、角度によってはだいぶ背筋がゾワッとする雰囲気。少し大きく目を見開いて言うのがいいですよね…マッド感出ています。大変好き。

第8のみんなと関わっているとき、ジョーカーと話しているとき、いち科学者として意見を述べるとき…など、いろんな側面を持ったキャラクターだなあと考えているのですが、そのどの面を演じるときも違和感がないのがやっぱり素晴らしかったなと思います。ちゃんとひとりの人間としていろんな顔を持っているところを演じるのがすごく自然。第8のみんなが見てないところでちょっとポロポロ悪い顔出てるのがいいですよね…。自分にとって気になるワードが出てきた瞬間とか…。

こちらに背を向けているのに表情が分かるような雰囲気、最高でした。あと安定の裾捌き。ロング丈の扱い方がこなれていてたまらないですね。カテコから捌けるときに、ふわっと靡くのがまた良い。ただ、生地の薄さが気になるので次回があったときはもう少し厚めに作っていただけると助かります。手首足首出てるのですごく寒そう。

ラッキースケベられ…に関しては正直どう受け取ればいいんだろう…?とは思いました。原作的には伏線だったりするんでしょうか?とりあえずこういうシーンを観られる機会はそうそう無いのでは!?と思いオペラ構えていました。推しの新しいスチル的な感じで…。環は今回そういう場面しか活躍していなかったのが勿体なかったですね。過去の回想ではがっつりアクションしている映像が流れていたので…。女性陣の際どい服装はOKで紺炉の上裸がNGなのはちょっと衝撃だった。(肌が炭化している描写が必要だったから、というのは理解しているつもりではありますが…)

物語自体ですが、サブタイトル「破壊ノ華、創造ノ音」のとおり、江戸の華である火事と喧嘩を絡めたお話でした。紅丸と紺炉の場面はどれもとても良かったですね…!人情に訴えかけてくるシーンは熱くて良い。大隊長と紅丸の喧嘩のところとか。あと君沢さんは役にすっごい似合っててかっこよかった。実際に居そうです。ここはアクションもすごかったですね。中隊長と茉希がかっこよかったです。中隊長のガンアクション時のつま先が良い。話の内容的には次回に繋がるような伏線が多めのお話なのかな?と思いました。

あと演出はいろいろと興味深いものが多くて楽しかったです!特に車のシーンは好き。映像に合わせて位置を替えたり、車体の揺れの芝居とかがキャラクターに合わせた感じで、見ててなるほど…!と思いました。森羅の立ち位置に足下が光る装置があったのもすごかったなあ。そしてやっぱりワイヤーアクションの話題は外せませんよね!「ほ、ほんとに飛んでる…!!!」とびっくりしました。ここも映像に合わせたりといろいろ大変そうではありました。たまに後ろの幕を巻き込みそうな時とかあって観ている側としては若干怖さも感じましたが…、特にこれに関して大きな事故の報告とかがなくて良かったです。

劇場について

今回の会場はKT Zepp Yokohama!初めて訪れました。Zeppといったらライブハウスという印象が強かったので、ここでやるんだ!?という驚きがありました。ステージの高さもスタンディングライブ向きのものでしたね。座っていると少し見上げるようなかたち。1階席はほぼフラットでパイプ椅子設置だった覚えがあります。2階席は備え付けの椅子。Zeppですね。2階席でもわりと楽しめました。ミラーボール設置してあったのにあの演出のときに使わなかったの勿体なかったな、とちょっぴり思ったり。

1階でも2階でも椅子との相性が悪かったのか、腰背中がだいぶ痛かったです…。工房でいざこざのシーンあたりで痛みのピークに達していた記憶がある。あとめちゃくちゃ寒かったです。施設自体も日陰に入っていたせいか、内も外も寒いんですよね…。あとスタッフさんの声掛けがしっかりしていたのか、場内はすごく静かでした。久々にシーンとした開場時間を過ごせてちょっと感動しました…。

おわりに

また新しい推しの一面を、年明け一発目から感じられてちょっとだけ嬉しい時間でした。めちゃくちゃ悪い役とめちゃくちゃ良い役を交互にやってほしい…!そして感情をハチャメチャにされたい…!みたいな欲がすごい湧いた。

そして予定されていた大阪公演が全部走りきれなかった、というのが心残りです。当日はもう冷や汗と困惑がすごくて何が何だかあまり覚えてないです。役者に謝らせてしまうという申し訳なさと辛さ、あまり味わいたくない。

2022年は、もう少しだけ彼らにとって活動しやすい年になってほしいな、と願うばかりです。本年もマイペースに更新していきますが、どうぞよろしくお願いします。

横浜といえば。

2022.1.22 KT Zepp Yokohama