いい子でいさせて

お花畑からお送りします

雪解け~エーステ冬単2021 感想

こんにちは、れいとうです。

先日はエーステ冬単独公演2021、ありがとうございました。

冬単あたりから私生活がいろいろと忙しく、記事を書くのがだいぶ遅くなってしまい申し訳ないです。というか舞台99についても書いてはいるんですが、感想というかレポートみたいになってしまって…いつ書き終えるんでしょうか・・・?そのうちあげると思います。あくまでも自己満足でやっていることなので、自分のペースで書いていけたらと思っています。

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さて、改めまして冬単再演ありがとうございました。予定していた全日程ではなくなってしまいましたが、ひとまず初日から千秋楽まで、誰ひとり欠けることなく走り抜けられたことに安心しております。そして今回は何より、大阪・愛知と東京以外の土地でも幕が開いたことを嬉しく感じています。

「嬉しい」と思うと同時に「本当に終わってしまうんだ」というなんともいえない寂しさもありました。

昨年の冬単(延期公演)は本当に奇跡のような一週間でした。幕が開いたことに対する感謝と安堵、けれど明日にはどうなるかわからない、突然終わってしまうかもしれない・・・という緊張感。現地のあの独特のひりついた空気感は今でも覚えています。実際に全日程無事に終えられた公演ではあったのですが、なんとなく夢のような、どこか現実味のないような感覚もありました。だからこそ今回の再演で、本当に冬単独公演が終わってしまうんだなあ・・・、と強く感じたのかもしれません。

再演の内容についてですが、全体的にブラッシュアップ&新しいメンバーを入れていく方向・トルライ春に向けての伏線を張った感じでした。

一番大きいのはやはり雄三さんが加わったことだと思います。2020では監督の意見を劇団員が代弁して伝える・・・といった演出が多かったのですが、今回は雄三さんが指導役としてしっかり伝えてくれていました。これはさすが鯨井さん、説得力のある演技で場に深みが増していました。教える立場としての「伝え方」がすっごくリアルで胸にぐっときましたね・・・。指導を受けている劇団員の表情や仕草もまた良くって・・・!第一幕も第二幕もそれが印象に残っています。

立川の広々としたステージでドタバタしている誉を観てニコニコしたり、はたまた哀しげな演技をする姿に胸がしめつけられたり・・・。初主演舞台を経てからの推しの一挙手一投足に目が離せません。今回誉と紬のふたりで会話をしているところが特に好きでした。自分の胸の内を吐露する場面ではあるのですが、それでも詩をそらんじるような、心のやわらかいところまで深く入り込むような語り方でもう・・・!好きです。舞台上でふたりきりになる場面が本当に上手だと思います。誰かに自分の心のなかの、傷を曝け出すような場面とか・・・。やさしく素直な人間がみせるそういう面はとても胸に刺さる。

ミステリはもう最初から最後までかっこよくって大好きなのですが、鷺島が草薙静馬に向けて最後に投げかける台詞がさらに良くなっていて大興奮していました。外面ではなくて、内側の見えない感情を理解できる鷺島だからこそ言えるような台詞、感情の乗せ方でたまらなかったです。諭すようでもあり、憐れみのような、でも愛のあるような・・・そんな複雑な心情を表したような素敵な台詞でしたね・・・。

第二幕はやっぱり真夜中がすごく良かった・・・!2020でも良かったのですが、2021はそれを遙かに超えていきましたね!熱量が本当にすごい!真夜中は一つの作品としてすごく好きな劇です。こだわり方がすごいんですよ。下手・センター・上手の分け方といい、月の映像、ふたりの境界線だとか・・・。今回フランツはだいぶ役作り変えてきたなあという感じでした。愛知千秋楽のアゲっぷりはもう最高。すごい・・・良かった・・・という燃え尽きた感想ばかり出てきてしまいますね・・・。最後、誰よりも深々としたお辞儀をされていた東が印象に残っています。玲央の礼の仕方といった感じなのがまたアガる。第一幕の誉の礼は手の返しがいつもより多めだったように思います。笑顔大満開の礼でした。大好き。

雄三さんのMCはもう愛に溢れていました。滝口さんリスペクトの口上がいくつかあったりもして・・・カメラの台数の件についてもそうですよね?たくさん笑わせてもらったりもしました。誉の日替わりについてもいろいろいじってくださってありがとうございます。なかでも「アイツ楽しそうにしているのがいいよな」というコメントが大好きです。そう、そうなんです。彼の楽しそうにしている姿を見て、私もすっごく楽しい気持ちになるし、しあわせだなあと感じたりもするわけです。何事も楽しい方向へ、プラスに捉えていける姿勢に尊敬の念を抱いております。人間としてすごいと思っている。

ラストのメドレーでは『to bloom...』を聴けたことがやっぱり大きかったです。今までの流れだと来るかな?とは予想していたし構えてはいたのですが、無理でした。良すぎてちょっと泣いてしまった。これで冬単も原作テーマ曲を歌わせてもらったんだなあという満たされた気持ち・・・。嬉しかったです。最後『13月は君の夢』がきたことで「ああ、今回はエーライを経た後の公演なんだな」と改めて感じさせられました。二度目の冬なんですよね・・・。2020は『The Show must go on』舞台を繋いでいく為の一曲でしたが、2021は次の季節に繋いでいく為の曲だったのかなと思いました。

雪はとけて季節は春へと。本当の本当にここで区切りというわけです。再演の終わりってこんなにも寂しいものなのですね。また、劇場に雪が降る日を楽しみに待っています。エーステ冬単独公演2021、本当にありがとうございました。

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MANKAI STAGE 『A3!』~WINTER 2021~

2021.05.20-06.13 TACHIKAWA STAGE GARDEN/梅田芸術劇場/アイプラザ豊橋

 

以下、今回初めて訪ねた劇場について少し書きました。

TACHIKAWA STAGE GARDEN

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今後ここに行くことがあったら多分だいぶテンションが下がると思う。そんな箱。1階席ほぼフルフラットできつい。2階席もほぼ真横から観る感じになるので体勢がだいぶきついです。あと腰と首が大変なことになる。ほぼみんな体傾けて座っていたように思います。半ば諦めて・・・という感じですよね・・・。1階席は16列(今回の座席表だと)が一番観やすいように感じました。人の頭が被らず、舞台の同じくらいの高さ。ただし座席がくっついているので同じ列にめちゃくちゃ座り直したり足組んだりする方がいると振動が・・・。3階席は階段がつらい。

全体的にライブ向きのステージなのかなという印象。照明のコントラストが高い感じで、エーステ名物の赤い緞帳がめっちゃ鮮やかに映ります。個人的にチカチカするものが苦手なので、緞帳をバックにしている場面は正直あまり観れていません。音響も演劇向きではないように感じます。良くも悪くも響きすぎている。配信の映像でも同じ様子でした。特に『名探偵!有栖川誉』の早台詞がすごい反響してしまっていてもどかしかったです・・・。

広さの割にトイレの数が足りていないので幕間も気をつけた方がいいかもしれない。トイレ案内のピクトグラムに腹が立つっていうのも初めての経験でした。あとハンドソープの出し方は初見殺しです。確か手前に引けば出るはず。道は単純なのですが駅から遠いのでそれも難点。あ~!今からでもトルライ冬の会場変わりませんかね!?行きたくないです!

アイプラザ豊橋

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立川の後だからもう全部良く感じてしまう。座席は隣とくっついていないので振動も何も伝わってこないし、座り心地も良くて腰も安心!全体的に傾斜が強めなので人の頭が被って見えるというのがほとんどなかったです。個人的にアイプラザの音響好きです。M1とかすごい綺麗に響いていたなあという印象。バランスが良いかも。あと空調はきつめでした。暑がりの私が寒い!と感じるくらいなので夏は羽織り物が必須かもしれませんね。こういう状況下だからというのもあるかもしれませんが・・・。

強いていうならトイレの古さと個室の数と、立地が気になるところ。でも南栄駅(アイプラザ豊橋最寄り)に向かうまでの電車がすごいかわいかったです。写真は撮り忘れてしまったのですが、花をモチーフにしたラッピングがされていました。エーステ的にこれは嬉しいのではないでしょうか。薔薇モチーフとかもあったのかな・・・。

スタッフさんの対応も良い雰囲気でした。個人的にはまた行きたい劇場です。