いい子でいさせて

お花畑からお送りします

刀ミュ 東京心覚~東京公演感想

こんにちは、れいとうです。

2021年初めの感想記事ですね。いろいろ記事を書いている途中にどんどん公演が上演されていって積み記事している状態です。嬉しい悲鳴ではあるのですが…。音曲祭のことも他の公演のこともそのうちにあげますね。

そして先日東京心覚を観てきました!今回は初日の配信を観ていなかったので本当にまっさらな状態で観に行きました。パライソも観る前に公演が中止になってしまったので、久々に現地で観た新作公演でした。

いや~、楽しかったです!上演前から各所で新たな試み、挑戦だとか言われていましたが、たしかにそうだなと感じるところもたくさんありました。

既に見逃し配信が始まってしまいましたが、いちおう初見時の新鮮な感想、ということで書き残しておきます。以下ネタバレ含む感想です。

1部

『これは問わず語り、聞いてほしいひとりごと』 

特に印象に残っている歌詞です。この一文に今回の公演で伝えたいことが詰まっているんじゃないかなと個人的に思っています。昨今の状況を踏まえたうえでの台詞・演出…「こころおぼえ」覚えていてほしいこと、忘れないでおくこと…そんな意味が詰まった物語だったんじゃないかな、と。

映画のフィルムを切り貼りしたような記憶、1部もそんな感じでシーンが進んでいったような気もします。なので覚えている場面がバラバラです…そういう感想になりますがなにとぞよろしくお願いします…。

 

東京の雑踏、継ぎ接ぎの風景、水心子の語りから始まる冒頭…。めちゃくちゃ現代劇みたいな演出だ!という印象を最初に受けました。横断歩道のメロディーを使うあたりとかちょっと胸がうずうずしますよね。

零れ落ちる砂のような演出、あれはスモークであっていますか…?あとあの少女は完全に女の人ですかね…!?パンフレット見ると女優さんらしき名前が載っているのですが、調べてもそれっぽいのが引っかからず…。あと月光に絶対意味持たせてますよね…音曲祭の時は開場時に月の光流していたし…。なんだかところどころに月を感じる演出…。それって…。

時間遡行軍が現れてテープによって線が引かれていくところの演出にびっくりしました。あのテープはどこからどう出てきているんですか…!?すごい!

あと今回の刀剣乱舞の入りがめちゃくちゃかっこよかった…!新作やるごとに、徐々に入りとか締めの音を変えてきていますよね…!?剣戟の音とかもぴったりで気持ちいい。

馬の嘶きが聞こえてまさか…!と思ったら階段が馬になっていました。新しい演出だ!?らぶフェスのときの馬が出てこなくてよかったです。あと将門公がすごくかっこいいし強い!刀がすごく長い、太刀ですか…?

水心子と清麿の水の流れの歌が良かったです。互い違いに廻っていくステージも良い…。水と清らかさに触れていた歌詞だった覚えがあるのですが、それぞれの名前に使われている文字が入っているのがまたたまらないです。心を得れば魚も棲むだろう…みたいなこと歌っていた気がするのですが、清らかな川には魚は棲まない…とかそういう話…ってことですか…?清濁併せてこそみたいな…。

暗闇からヌ"ン"ッと出てくる光世がすごい、見た目どおり…!?のっしのっしと歩いてくるし、パワー系の刀だってことが分かる。そして強い。殺し方がエグい。ひと思いに刺してしまえばいいのに傷口を抉るように刺すし、刺したまま引き摺っていくし…!俺なんか…とか言いつつえげつない。脚の紐を使った戦法はなるほどそういう使い方もあるんですね!と納得。

対してソハヤは明るい感じ…ですね!?いまいちキャラを掴めていないのですが、彼も彼なりに諦念があったりする台詞を言いますね…。

五月雨江と村雲江の顕現シーンの歌がとても好きです!かっこよかった!今までの子たちよりあっさりとした顕現シーンだったけれど、しっかり持ち歌もってきてるのが良い。わん、わん!とふたりの掛け合いのところも良いな、なんかワルツっぽい。

仲間が増えるということは戦力が足りないということに触れてくれていて良かった。見知った顔が増えるのは嬉しいことだけれど、実際そういうことだよね…。でも江のわちゃわちゃはすごくかわいらしかったです。愛称の時点でかわいいですよね、くもさん、あめさん、くわさん…桑さん!?

豊前江は相変わらず速かったです。もぐらに驚きもぐらを追いかけ…本当に楽しそう。城を建てようとする民衆に混じってわいわいしているところも「らしい」ですよね。人の輪に入るのが得意そう。さすがりいだあです。風のようなひとなんだろうなと思います。どこにでも吹いてどこへでも流れていく…。でも名前の無い〜、とか実体があやふやな話に「俺のことか?」と言ってきたり、けっこうぶっ込んでくる。観ているこっちがひやっとする発言をふつうにしてきますね…!?太田道灌とのあのシーンはもう衝撃的でした。リアルに「えっ」て言いそうになった。知りもしないで〜、とは言うけれど、知ったうえでそういうことをするのってだいぶツラくないですか…?それを優しさと捉えていいのか、私は豊前江の心が分からないです…パライソを観れば何か分かるんでしょうか…?西の方の海について語ったり「静かの海に連れて行ってやりてぇな」という台詞があったり…。やっぱりパライソ観たいです!

太田道灌についてはほとんど知らない…ですね…。詩を嗜んでいる方なんだろうな、民衆からの支持もある方なのかな?といった印象。そして石を出されるとむすはじを主出して胸がぎゅっとなる。あめさんの心を動かした歌…わん!心が動くと鳴いてしまうあめさん面白いですね…。

五月雨江は戦い方が忍!という感じですごかったです。闇討ちみたいな戦法、足技も軽やか。今回は豊前江と組んで任務にあたっているんでしょうか?二人でいるときが多かったですね。

村雲江はおなか痛いキャラ、やる気なさげなところは明石とかにも通ずるところがあるんでしょうか?でも「くそっ!くそっ!くそっ!!」って言いながら敵をめった斬りしているあたり、ゆる~いだる~いだけのキャラではなさそうです。桑名江を真似て土食べちゃったのは笑いました。本当におなか壊しちゃうよ!

桑名江は基本的に本丸?で畑仕事をしていた覚えがあります。耕すシーンの歌がすごく…「だれかいませんか」という呼びかけ…。さようなら、こんにちは、おはよう。さみしいけれどやさしい感じがします。桑名江の雰囲気と、声音もそうした印象を強めているんだろうなあ。この場面だけすごく空気が澄んでいる。そしてなんだか思ったよりもロマンチックなことを言っていた気がします。大学教授のような例え方をする…。

天海については「なんだこの強すぎる僧侶は!?」と終始驚いていました。もうこの人だけでよくない?正直公演中に名前が聞き取れなかったのと、いまいち行動がよく分からなかったのでとにかくすごく強い方なんだなと思いながら観ていました。あと持ち歌が平沢進みたいでテンションが上がりました。彼も家康公の為に、三百年続く子守唄の為に戦ってきた方なんだろうな…?退場の仕方が個人的に好きでした。まるで穏やかな眠りにつくように…。あとなんかすごく強いアイテム持ってましたね。まさかのソハヤにも使える仕様。あれはいったい?

名前に関する話、呪いの話から将門公の話に繋がるところにゾワッとしてしまいました。そういうもので有名な御方で…。あと七人いるのもそういう伝説があるんですね、さらっとあと七人いるみたいなこと言われてびっくりしちゃいました。

天海が結界を張るところとか、将門公のいろいろとか…点と点を繋いで線にすれば何か…分からなかったですね!これも何か意味があるのかな?私は全く…光世と同じぐんにゃり体勢になるだけだった。でも境界線の話、名づけによる線引きとか、やっぱり線はモチーフのひとつに入っていると思います。ここらへんをうまく整理できたら絶対すっきりすると思うのだけれど…あと何回か観たいです。

また三日月宗近案件ですか…!三日月宗近という「機能」…。そう呼ぶものもいるけれど。それもまた線を引くことなのかな…。おそらく心象風景だろうけれど、水面に映る三日月を斬る水心子の演出が良いと思いました。彼に触れようとしても届かない…。見えていない部分も月、つはもので使われたフレーズがまた出てきましたね。過去の台詞を引用したり、これもまた映画のフィルムを継ぎ接ぎしたような感じがあって…。そういういろんなものを継いだ話でもあるのかな…。

なぜか唾で敵を倒そうとする勝海舟平将門太田道灌、天海、勝海舟…と本当にいろんな時代から歴キャス採用されているんですね今回…幅広い…。でも過去に出陣した時代と重なるところもあるので、そういう…ことなのかなとも思っています。過去作の要素も盛り盛りですものね…!?今まで出てきた花の名前を挙げていくところとか、映像とか…。

花、花はいつの時代でも美しく咲くもの…。音曲祭でのあの台詞を思い出してしまいました。鮮烈に花が降り注ぐ景色、すごく眩かったです。最後の水心子の台詞は私たちに向けてのものだろうなと受け取りましたし、ここでめちゃくちゃに泣いてしまいました…。彼らは今も戦い続けているのかな…。2.5次元舞台でこのことに言及するんだ…!とちょっと興奮してしまったし、むしろこういう演出は刀剣乱舞の世界観だからこそできたんじゃないかなと思っています。実際SFみたいな要素も含んでいるコンテンツだものね、相性はすごく良いと思います。

あと最後また三日月宗近出てきたのなんですか…!?江が頭いじられちゃったみたいので怯えていました。でも人と人ならざるものを繋げるって…もうライブしか思いつかないんですが…!?

わりと好きなセリフとか場面とか演出が散りばめられていたのだけれど、感覚的な「好き」という気持ちがあります。2.5次元舞台という括りではなくてちゃんとひとつの演劇作品だな感じましたし、むしろこれからそういう路線で進めていきたいんじゃないんだろうか。個人的にはだいぶ好きが強い作品です、今のところ。 

2部

(休憩時間中に舞台を組み立て始めるのでびっくりした。ボルトの音が響き渡る会場…)

冒頭は光る棒を消して「ここぞ!」という時に点灯してくださいといういつもの審神者アナウンス。でも葵咲本紀みたいな1部演出ではなかったですね…。今回は最初から点けててもいいんじゃないかな?とは思いました。

太田道灌をいじるMC。「どうかんです!」「どう、考えても…」発声せずに、拍手で応援してくださいという呼びかけも当たり前になってきましたね。長曽根がやっていた拍手の止め方がここにも。

全体に統一感がある衣装というよりかは、グループごとに系統が同じという感じでした。特に江はギラッギラしてしましたね…!葵咲本紀本公演の「未熟な私は~」の篭手切江のギラギラ衣装に少し似ているようにも思いました。

M1はダンサブルな曲だった覚えがあります。というかみなさんダンスが上手い方ばかりですね…!?すっごく体がよく動く。光世・ソハヤ、水心子・清磨、江…のグループでそれぞれ持ち歌がありました。特に水心子・清磨の曲がとっても好みでした!曲調が今っぽいのとノリやすさ、かわいさもあって良かったです!江の曲はそれぞれソロパートもあってキャラごとで踊り方の違いとかが出ていて、そういうのを観るのが楽しかったです!あと豊前江が美脚でした。脚のきれいさが分かる振付があったのが印象に残っています。

途中で光世が袖に捌けていったのですが、マイク持ってきてビートボックスし始めたのでにやにやが止まらなかったです。役者さんの特技を生かした演出ですね…!光世の格好でやっていても違和感がないのがすごいです。

あとみんなでペンライトを持って踊る曲もありました。声が出せない状況・客降りができない状況だからこそ少しでも皆と気持ちを共有できるように…かな?たぶんみんな自分の担当カラーを点けて振っているのだと思うのですが、桑名江が豊前江カラーを振っていたので笑いました。めちゃくちゃ笑顔で豊前江カラーを振っていて健やかでかわいらしかったです。

雨の中、将門公の剣舞はすごく美しかったですね…。どことなく義経公を思い出すんですよね。将門公には青を振りたくなります。

そして太鼓曲…!だったのですが、光世の衣装に気を取られてしまいほとんど覚えていないです。縄跳びしなかったのは確かだと思うんですが…。遠くから見ると肌色インナー着ているのがよく分からかなかったので「こんなに露出多くて大丈夫なの!?」と焦ってしまいました。曲中に静止する場面があって、ここで終わりなのかな?と拍手してしまいました。周りもしていたから合ってるとは思うのだけれど…。

 

だいぶボリューミーな新作公演でした…いやあ、満足!あと何回か観たい、というか観た後にみんなでわいわい感想を喋り合いたい公演でした。もう夜通し話せる感じの。早くそういうことが出来るようになるといいなあ…。

ひとまず東京公演を全部終えられたようで安心しました。このまま地方公演も無事に走り抜けて、東京凱旋まで辿り着けますように!

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ミュージカル『刀剣乱舞』-東京心覚-

2021.03.14 TOKYO DOME CITY HALL